はじめての一眼レフ 「焦点距離」で全部わかる! レンズの選び方(ママのためのカメラ選び3)
■一眼レフカメラのレンズの種類と選び方ですが、「大きな公園や運動会でも使えるズームレンズが欲しい」「集合写真や建物全体が写るレンズが欲しい」と、撮りたいものが明確になってきたら、選ぶレンズは変わってきます。
レンズを選ぶ時にはまず、レンズ周りに書いてある「mm」の数値を見てください。これは焦点が合う距離を示しています。フィルムカメラ時代は、フィルムの大きさは35mmが基準でした。そのため、今もその名残で、35mm判換算の数値でレンズの型番が定められています。
数値が低い方からどんなレンズがあるか並べてみると…
・8mm 超広角レンズ(高層ビルや遊園地を近くから撮影しても広範囲が写るレンズ)
・12mm 魚眼レンズ(犬の鼻のアップ写真などに使う、画像が丸くゆがむレンズ)
・18mm~30mm 広角レンズ(お店の内観や集合写真を撮るのに向いているレンズ)
・35mm~85mm 標準レンズ(人の視界と最も近い感覚で撮れるレンズ)
・10mm~300mm 望遠レンズ(運動会や入園式で活躍する望遠レンズ)
・300mm以上 天体撮影によく使われるほどの高い望遠能力。
ほとんどのコンパクトデジタルカメラは広角レンズと同じ、少し広めの範囲が写る規格になっています。集合写真で全員を写しやすい利点もありますが、撮った写真は実際に目で見えているより小さく写るため、リアリティーが薄く感じられるというデメリットがあります。
その点、標準レンズは一眼レフならではの「被写体に触れそうな距離感」で撮れるので、コンパクトデジタルカメラとの差を肌で感じられます。
そして望遠レンズは1つ持っておくと、300mmであれば30m先くらいの距離まで自在にズームできるので、便利です。運動会では遠くで踊るお子さんの、発表会でのお子さんの表情まで撮ることができるようになります。
このように、数値だけで見てもレンズにはたくさんの種類があります。また、お値段もそれなりにします。「子どもの良い表情を撮りたいけれど、できるだけ安価に、少ない本数で収めたい。」レンズ選びはいつもこの思いと数値のせめぎ合いです。
中には24mm~120mmなど、広角から望遠まで広範囲でカバーできるレンズもありますが、「近くから教室全体くらいまで撮ることができる18mm-55mmのレンズくらいが手頃かも!」など、撮影環境や予算によってレンズを選ぶのも、一眼レフの楽しみのひとつ。
家族でワクワクしながら、一眼レフカメラとレンズを選べるとよいですね。
次回はママならではの距離感から、子どもの生き生きとした表情を撮るため、実際に使えるテクニックをご紹介します。
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