連載記事:法律で切るママトラブル
子どもによるスマホトラブル、親はどう向き合う?(法律で切るママトラブル Vol.4)
いまやスマホは生活において欠かせない存在。子どもにとっても、家族との連絡手段だけでなく、友だちとのメールやSNS、ゲームや勉強などにも使用する、必須の存在になりました。なんと、子どものスマートフォン所持率は、58.4%(満10歳から満17歳までの青少年・保護者を対象とした内閣府平成25年度調査より)にも上っています。
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多くの子どもがスマホに触れる時代になり、それと同時に、スマホにまつわる危険に巻き込まれることもしばしば。どんなことに気をつければよいのでしょうか。
子どもにスマホを持たせることにより生じる危険
最近では、いじめの原因がSNSの投稿だった、などというニュースを見かけます。子どものスマホ利用によるトラブルはいまや社会問題となっています。
<いじめ>
子どもがクラスメイトの悪口や動画をインターネットサイトやSNSに投稿していじめに発展したケースがあります。
悪質な場合は、名誉棄損などの罪に問われることもあります。
<ゲーム課金>
有料アプリや無料アプリ内課金等に熱中し、親に無断で高額の課金をしていたなどのケースも問題になっています。
<デジタル万引き>
本屋やコンビニの雑誌をスマホの写真撮影機能で撮影し、サイトにアップしたり友人に拡散したりすると著作権法違反、公衆送信権の侵害となり、損害賠償請求の対象となることもあります。
<インターネットコミュニティの危険>
出会い系サイトやSNSを経由して見知らぬ人に会い、犯罪に巻き込まれるケースがあります。そのほか、アダルトサイトや違法サイトなどを閲覧し、不正なバナーを踏んで身に覚えのない高額の請求をされることもあります。
そのほか、スマホの長時間利用による寝不足・集中力の低下等、ブルーライトによる影響の危険は大人も子どもも同じです。