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2015年の日本において、乳幼児が遊べる場所は実に多様化しています。児童館や公園、子育て広場や施設に加え、キッズカフェやショッピングモールやビル、小児科や歯科医院などにもキッズスペースがあります。少し前に比べたら、家庭の外でおもちゃや絵本に触れられる場所はぐっと増えたといえるでしょう。
しかし、それと同時にあらたな悩みも発生しているようです。多くのママたちから子どもの行動について聞く悩みには、以下のようなものがあります。
- お友達が遊んでいるものをすぐに取ってしまう
- お友達に自分が遊んでいるものを貸すことができない
- 順番が守れない
今回はこうしたママの悩みを解決するヒントをご紹介します。
子どもにとっては当たり前の行動! 成長の証です
実は、さきほど挙げた行動は、子どもにとってはごく自然な、当たり前のことなのです! むしろ喜ぶべき成長の証といえるでしょう。
きょうだいがいれば別ですが、そうでない場合、家でママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんなどの大人と1対1で遊んでいる時は、おもちゃの取り合い、貸し借り、順番を守るといった関わりが生まれることは基本的にありません。
多くの子どもたちが集まる場所でこそ、「あの子の使っているおもちゃ、使ってみたいな」「このおもちゃ、誰にも貸したくないな」「僕が(私が)1番に使いたいな、遊びたいな」という感情が芽生え、起こるのです。
これらの感情やその後のやり取りがまさに成長の証。そして、そこからお友だちとうまく遊べるようになるための一歩を踏み出していくのです。
ちなみに保育園で2~3歳ぐらいの子どもを見ても、皆個々の好きなことで遊び、お友だちと上手に関わって遊ぶことができる子は少ないですよ。