2015年9月15日 05:15|ウーマンエキサイト

学校で必要なもの、「親」がお金を出すか、「お小遣い」から買わせるか、どっち?(家族のお金が増えるのは、どっち!? 特集 Vol.3)


「経費」「計画性」「貯金」の大切さを教える

それぞれの項目で、何を学ぶことができるのか、詳しく教えてもらった 

【すぐ必要なもの】
たとえば、消しゴムやノート、鉛筆など。学校や塾での勉強で必要なものがここに入る。こういうものは、親が買い与えてしまいがちだが、「何に、どのくらい」使っているかを「知る」ことが、お金の管理の基本だ。

「ゆえに、本人が自分で買うのがおすすめです。親はあらかじめ、その予算額に見当をつけ、その分はあえて上乗せしておくとよいでしょう。すぐ必要なものにかかるお金は、会社でいえば経費にあたる支出です。自分で買わせることで、生きていく上でかならず経費がかかるのを教えることができます。」(菅井さん)

【すぐ欲しいもの】
こちらは、お菓子やジュースなど、安くていますぐ買えるものだ。この項目では、「計画性」の大切さを教える
たとえば、1,000円のお小遣いのうち、最初から「500円をこれに当てる」と決めさせる。1ヵ月で500円ということは、1週間で使えるお金は約125円。最初の週に200円使ってしまうと、あとあと苦しくなる。50円しか使わないと、あとあと楽になるし、「余る」ということを経験させることもできる。

【いつか欲しいもの】
たとえば、ゲームやぬいぐるみなど、欲しいけれどかならずしも必要ではないものがこの分類に入る。子どもにとっては、高価なものだ。いますぐには買えないから、貯金をして買いたい。つまり、この項目を作ることで、目標を立てて「貯金する力」を育てることにつながる。
半年後に3,000円のゲームが欲しければ、毎月500円ずつ貯めなければならない。目標を立てて、計画通り貯金させること。そうすれば、すぐ欲しいものを少しがまんし、余りを貯金にまわすことで、いつか欲しいものが早く手に入る、ということも教えることができる。

「おこづかい帳をつけなさい」と子どもに言ってみるものの、「親が家計簿をつけられているか?」と言われれば怪しい。そうなると、信念を持って子どもに「おこづかい帳をつけなさい」とは言えない。けれども、上記のようにテクニカルに説明してもらうと、「なるほど!」と、子どもへの金銭教育をする意欲が沸く。

「お金が増える」のは「お金と真摯に向き合う選択をすること」、これに尽きるのかもしれないと、今回の特集を通して感じた。

家族とお金の関係に興味がある人におすすめの本
家族のお金が増えるのは、どっち!?
(著者:菅井敏之/アスコム) 定価:本体1300円(税別)
学校で必要なもの、「親」がお金を出すか、「お小遣い」から買わせるか、どっち?(家族のお金が増えるのは、どっち!? 特集 Vol.3)

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