連載記事:親子を守る自転車保険特集
賢い母は一度はチェック! 自転車事故のケガ保障(親子を守る自転車保険特集 Vol.3)
9,500万円! 自転車事故の小学生母に賠償金請求
自転車保険選びの3つのステップの続きです。
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これまでの2つの記事を通じて、「自転車保険とは、主に損害賠償責任の補償中心の保険である」ということがわかった。けれども、「子どもが自転車で転んでしまった」「保育園の送迎時に自転車で倒れてしまった」など、子どもや自分がケガをする自転車事故もあるだろう。そんなときの保険カバー(保障・補償)については、どう考えておけば良いのだろうか? 引き続きファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんにお話を伺った。
自治体の医療費助成をチェック
「
子どもがケガをして入院や通院が必要になる事態が心配な場合は、自治体の医療費助成をまずチェックしてみましょう」(竹下さん)。医療費助成は、「病気」だけでなく「ケガ」の場合も適用されるからだ。自治体によって1歳までというところや15歳までなど、助成が受けられる年齢や条件は異なっている。
「ただし、医療費そのものの助成があっても、子どものケガの入院や通院は親の付き添いが必要です。その際の交通費など、『意外と、細々とした出費がかさんだ』という声もよく耳にしますね」(竹下さん)
そんな費用の補填や、母親自身のケガの場合は、民間の保険が頼りになる。
医療保険や生命保険の保障額をチェックしておく
「ケガの保障については、医療保険や生命保険を中心に考えてみるのが一般的です。また、相手側の過失による事故でも、過失割合が確定し、保険金が下りるまでは時間がかかりますから、当面の治療費などをほかの保険からの給付でまかなうこともありえます」(竹下さん)
下記の表をもとに一度、「自転車事故が起きた場合の保険カバー(・補償)」をリストアップしておくと安心だ。
自転車事故が起きた場合の保障(補償)チェックリスト
1.ケガをした場合
・医療保険の「ケガ」の保障内容をチェック
・自転車保険、自転車付帯保険の「傷害」の補償内容をチェック
2.重度の後遺障害が残ってしまった場合
・生命保険の「死亡・重度後遺障害」の保障内容をチェック
・自転車保険、自転車付帯保険の「死亡・後遺障害」の補償内容をチェック
これらの保険のほかに、自転車関係で要チェックな保険があることも教えてもらった。