保育園に落ちた…そのとき、どうする? 都内の保育園事情


■認可保育園に入れなかった…。そのとき、どうする?

もうすぐ育休が明けるのに、公立認可保育所には入れなかった…。そんな事態に直面した経験を持つ先輩ママの多くは、いったん無認可の保育施設に入れて、公立認可保育所の空きを待つ、という方法で乗り切っています。

公立認可保育所への入園がとりわけ難しいのが、0~2歳児まで。

以降は、公立でも定員が増えるため比較的入りやすくなりますし、それまでのあいだ無認可の保育施設を利用していた実績は、公立保育園に入るためのポイントとして加算されます。

また、前述のとおり市区町村の認可を受けた「こども園」や「小規模保育」施設に加え、家庭的保育(保育者の家などで行われる、0~3歳未満の子を対象とし、3人または5人以下の保育を市区町村の認可のもと行う事業のこと)も浸透しつつあります。

そのほかでは、社員以外でも利用できる企業内託児所や、ベビーシッターなどを利用する手もないわけではありません。

7年ほど前に、育児のプロへの取材で「長い育児のなかで、保育園探しに翻弄(ほんろう)されるのは妊娠中を含めても2~3年くらい。
この間だけと割り切って、費用はかかっても何とか預け先を確保して、キャリアを途切れさせないことが長い目で見ると大切です」と聞きました。

そのときは、保育園が少ないせいで、働きたいママに費用面でも、精神面でもしわよせがくるなんてやっぱりおかしい! ともやもやしたのですが、そこから7年たってもほとんど状況は変わっていない(保育施設は増えても待機児童は減っていない)ということは、それだけ劇的な改革は難しい、ということでもあると思います。

であれば、気持ちを切り替えて、解決方法を見つけていくのが現実的なように思えます。

いま、まさに保活中の方、4月から入園できなかった方は、気持ちが落ち着かなかったり、憤りだってあるかもしれません。

でも、それも期間限定だと考えて、お住まいの自治体に何度も相談したり、ご自身でも保育施設を探したりしながら、何とか道を切り開いていけることを願っています。

参考資料
「保育所等関連状況取りまとめ(平成27年4月1日)」厚生労働省プレスリリース
「都内の保育サービスの状況について」東京都福祉保健局プレスリリース


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