連載記事:「扶養の範囲」が変わる!2016
Vol.3 パートが社会保険に入って採算がとれるラインとは
■「パート仕事」は、2極化していく
どうして、パートが社会保険に入ることを具体的に想像してみたほうがよいかというと、「長い目で見ると、おそらくパート仕事(女性の働き方)は、2極化していくと思われる」(守屋先生)から。
守屋先生は、パート仕事が将来こんなふうに分かれていくのでは? と予想している。
1.企業は、社会保険料を負担したくないので、「扶養の範囲」で働いて欲しい。
2.企業は、有能な働き手の数は限られているので、有能な人は囲い込みたい
前者の層が請け負う仕事は、できるだけコストを抑えたいから賃金は安くなる。後者の層が請け負う仕事は、人を囲い込みたいので、必然的に賃金は高くなる。
今までは何となく一括りになっていたパートだが、これから先、2極化していく可能性があるのだ。そんな未来図を前に、ママたちは、どんなことを考えておけばよいのだろうか?
御自身も3世代同居の専業主婦から社会保険労務士になった守屋先生は、こんなふうにアドバイスをしてくれた。
「ひと口に“働く主婦”といっても、置かれている状況はさまざまだと思います。
“扶養の範囲”というガラスの天井で限界を決めてしまわず、自分に許される最大の公約数の働き方を探してみては? 子育ては、いずれ終わります。その時に自分を支えてくれる“夢中になれる何か”は、仕事をする中で見つかるかもしれませんよ」
次回は、「ここが知りたい! 扶養の範囲Q&A集」です。
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