爆竹にエイサーに送り火など 地域によって異なるお盆の風習
小さいころから「お盆は8月」だと思っていましたが、上京して7月にお盆を行うと知ってびっくりしました。このように、同じ日本でも時期さえも異なることがあるお盆。いま住んでいるところや義実家でも、風習がちがうことがあるかもしれません。
© moonrise - Fotolia.com
今回は、各地のユニークなお盆の風習を紹介します。
■長崎のお盆はまるでお祭り!?
長崎といえば、歌にもなった「精霊流し」が有名ですね。毎年8月15日に行われる長崎の夏の風物詩で、竹や板などでつくられた大きな精霊船をひきいて、故人の霊を弔います。
故人を弔うというと厳かなイメージがありますが、実際には爆竹を鳴らすにぎやかなもの。交通規制が行われるほどたくさんの人が集まりますが、仏教の儀式のひとつなのだとか。
これは中国から伝わったもので、魔よけや道を清める意味があるといわれています。
さらに、お墓で花火をすることも。これは九州のほかのエリアでも見られる風習のようです。
■お供え物にもご当地色あり
お盆のお供え物も、地方によって異なるので注意が必要です。共通しているのは、肉や魚などはNGということ。お盆のときには殺生が厳禁だからだそうです。
全国的に、お供え物はお菓子や果物などが一般的。故人の好物を備えることもあるので、義実家に帰省する前に夫や姑に確認しておくといいでしょう。
ご当地名物が供物になることもあり、静岡や山梨などでは安倍川もち、長野ではおやきをお供えすることも。
ちなみに私の実家の北関東では、砂糖やそうめんをお供えしていました。砂糖は料理に使う袋入りのもので、お盆が近づくと供物用にラッピングされた砂糖が店先に並びます。
しかし、隣の市にある義実家ではこのような風習がないので、県内でもちがいがあるかもしれませんね。