畳の掃除の仕方。掃除機だけでは綺麗にならない畳のカビ

冬は、結露や加湿器の利用などで家の中に湿気がこもりやすい時期。とくにこの時期、注意したいのが、「畳のカビ」です。カビは子どもはもちろん、大人にも影響がありますので、しっかりキレイにしておきましょう。

目次

・畳の「普段のお掃除方法」
・畳干しの時期とやり方
・畳にカビが生えてしまった場合の対処法

畳の掃除の仕方。掃除機だけでは綺麗にならない畳のカビ

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■畳の「普段のお掃除方法」

畳の普段のお手入れといえば、昔は茶ガラをまいて、ホウキを使った方法が一般的でした。現在では、掃除機を利用する人が圧倒的に多いと思います。

掃除機を使用する場合は、畳を傷めないように、目に沿ってゆっくりとかけますが、畳の目に入りこんだホコリや汚れは、掃除機だけではなかなかキレイに取り除けません。

そこで、普段のお手入れでは掃除機でホコリを取ったあと、乾いた雑巾で畳の目に沿って乾拭きすることをおすすめします。

ぬらした雑巾で拭くとカビの原因になることもあるため、普段のお掃除では「乾拭き」が最適。
どうしても表面の汚れが気になって水拭きしたいときは、できるだけかたく絞った雑巾を使用し、最後に乾拭きをしてから十分に換気をして、畳に湿気を残さないようにしましょう。

■畳干しの時期とやり方

イ草はとても湿気を吸収しやすいため、換気が不十分だったり、湿度の高い日が続いたりするとカビの発生につながります。

そのため、できれば畳は定期的に干すようにしましょう。晴れた日の昼間に4~5時間は干せばいいので、春や秋に対応することがおすすめです。年に2回、この時期に畳を干しておけば、1年を通じて気持ちよく畳を使うことができます。

畳を干す際は、まず部屋の中央の畳から持ち上げて外していき、どの畳がどこにあったのかわかるように、目印をつけておきましょう。そして、畳床に日光が当たるように干します(畳表に長時間直射日光が当たると、変色の可能性がありますので注意してください)。

せっかく畳を外したら、ついでにお掃除も。
畳についたホコリをしっかり取り除ききましょう。

畳を干すスペースがない場合は、畳を浮かせてそこに物をはさみ込み、風を通してあげるだけでもずいぶん違います。

■畳にカビが生えてしまった場合の対処法

きちんと掃除機をかけているのに、やたらとホコリが多い…と感じたら、もしかするとカビかもしれません。畳に顔を近づけてみて、白っぽい粉のようなものがたくさんあれば、カビの発生を疑った方が良いでしょう。

ほかにも、黄・青・黒色などのカビが生えることもあり、「畳の上に座ったら、服に色がついて汚れた!」という場合も、カビの可能性が高いと言えます。

●掃除機を使う
カビが生えてしまったら、まずは窓を開けて換気し、それから畳の目に沿ってゆっくりと掃除機をかけてカビを吸い取ります。掃除機を勢いよく動かすると、カビが舞い上がってしまうので注意しましょう。

●歯ブラシ&掃除機を使う
カビが畳の目・縁との境目に入りこんでいる場合があるので、使い終わった歯ブラシなどでかき出してから掃除機をかけると、より効果的にカビを取り除くことができます。
掃除機をかけ終わったら、最後に乾拭きします。

●消毒用エタノールを使う
掃除機や歯ブラシだけではカビがキレイに除去できない場合も。ひどい場合は、消毒用エタノールを染み込ませた布で畳の目に沿って拭き取りましょう。そのあと、乾拭きをして仕上げます。

なお、消毒用エタノールでの拭き掃除は、カビの予防効果も期待できます。普段のお手入れにも、定期的に取り入れると良いでしょう。

フローリングとくらべると、少し手入れが面倒な気もしますが、畳に使用されているイ草には、その香りや質感のほかにも、断熱性・保温性・音を吸収する・湿気を吸収するといったさまざまな魅力があります。

そして何よりも、日本人にとって畳の和室は、やはり落ち着く場所。
大切な日本の文化です。その魅力はもちろん、お手入れ方法も一緒に子どもたちに伝えていけると良いですね。

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