お菓子のレシピを見ると、「200度のオーブンで10分焼く」と書かれていることが多いです。実はコレ、「トースター」で済ませられる場合も。我が家はオーブンのない生活が長かったため、トースター調理におおいに助けられました。
オーブンのように大きなケーキを焼いたりはできませんが、少ない量を調理するならトースターが意外と便利。余熱不要なので、料理の時短にもつながります。
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※今回紹介する内容は、食パンを寝かせて入れるタイプのトースター限定。ポップアップトースターには当てはまりません。
■トースターとオーブンの違いは?
トースターとオーブン、どちらも「焼く」という点では同じですが、やはり違いがあります。
たとえば温度調節機能がついているトースターもありますが、それでもオーブンほど厳密な温度管理は難しいといえるでしょう。
また、加熱の方法も異なります。機種による違いはありますが、基本的にオーブンは赤外線で庫内の温度を上げることによって食材を加熱します。そのため、オーブンは食材の中までじっくり火を通すことが得意です。
一方のトースターは、熱を直接食材にあてて加熱するので、トーストなどのカリッと焦げ目をつけたい料理に向いています。
また、食材が短時間で焼けるのも大きな特徴。ただし、短時間で高温になるということは、焦げやすい・中まで火を通しにくいということでもあります。熱源からの距離によって焼きムラができやすいという点にも注意が必要です。
トースター調理の際は、このようなトースターの長所・短所をしっかりつかんでおくことが大切です。
■焦げを防いで、中まで焼くコツ
トースター調理を行うときに、何としても回避したいのが焦げ・生焼け。トースター調理ではすぐに食材の表面が高温になってしまうため、中までしっかり火を通すための工夫が必要になります。今回おすすめしたい工夫は、次の2つです。
●その1:アルミホイルの活用
アルミホイルを敷いたりかぶせたりして、食材の表面温度が上がりすぎないように調節します。
●その2:「小さく作る」こと。
たとえば、「○度のオーブンで、○分焼く」とレシピに書かれているケーキをトースターで焼く場合、同じ大きさで作ろうとすると焦げ・生焼けのリスクが高まります。小さな型を使って小さく焼くと早く中まで火が通るため、焦げ・生焼けを防ぐことができます。
■実践! パウンドケーキを、トースターで焼いてみよう!
最後に、ごく一般的なパウンドケーキを例に、2つの工夫を取り入れたトースター調理のコツを確認していきましょう。