結婚した当初は「いつまでも名前で呼び合える仲良し夫婦でいよう」「スキンシップは欠かさない」なんて言っていたにもかかわらず、気がつけば「ママ~」と呼ばれるようになり、子どもが真ん中に寝るため、夫との距離は遠くなる一方…。
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「新婚の頃は、あんなにも仲が良かったのに……」そんなため息が漏れること、ありませんか? いつまでもラブラブでいられる仲良し夫婦、うらやましいですよね。
昔は、人前で仲の良いところを見せることは恥ずかしいとされていましたが、今は堂々と仲の良さを見せる夫婦も増えています。
芸能人でも多くの夫婦の仲睦まじい姿をSNSでアップされていますよね。
また、2016年の人気ドラマに出演していた、藤井隆さんは最終回で、実際奥様である乙葉さんと夫婦役で共演されたことでも話題になりました。
仲良し度をチェック! 仲良し夫婦の特徴
今の夫婦関係は、良好と言えますか。「まあ、悪くはない」と言う人が多いのではないでしょうか。
では、悪くない関係ではなく、いつまでも仲の良い夫婦には、どんな特徴があるのでしょうか?
■特徴1. 名前呼びすることを、夫婦のルールにしている
あなたは、夫をなんと呼んでいますか。また、どのように呼ばれていますか。
新婚当初は、交際の延長線上と言うこともあり、ファーストネームやニックネームで呼ぶのは当たり前になっていたと思います。
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しかし、子どもができると、子どもに合わせて呼び方にも変化が出てきます。
これ自体、決して悪いことではありません。ただ、仲良し夫婦は「使い分け」がしっかりできています。
子どもに対しては「パパはね」と言いますが、夫婦の会話では「○○(夫の名前)」と呼ぶ。
このように、名前呼びをしっかり分け、ルール化しているかのような夫婦は、いつまでも仲の良い関係を保っていることが多いようです。
■特徴2. 1つでも好きなもの(趣味)を共有している
共通の趣味が多いに越したことはありませんが、ひとつでも共通の趣味を持っていたり、好きなものを共有できている夫婦は、仲が良いです。
友人夫婦は、子どもが産まれてから、産後クライシス等で夫婦仲があまりよくありませんでした。
しかし、子どもが小学生になりバスケを始めたことがきっかけで、夫婦で応援に行ったりバスケの知識を身につけていくうちに、家族の趣味になり、夫婦仲も良好になったのです。
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このように、子どもがきっかけで、一緒に趣味を増やすことで、関係が良くなるケースも少なくありません。
■特徴3. 感謝と謝罪を当たり前のように伝えることができる
いつまでも仲の良い夫婦を見ていると、自然と「ありがとう」「ごめんね」と伝えている光景を目にします。
とくに、喧嘩をしたときなど、お互い感情がぶつかり合って一歩も引かず、長引くケースもありますが、しっかりと「このことは言いすぎた。ごめんなさい」と伝えているため、いつまでも引きずっていません。
一緒にいて当たり前になる以上に、気持ちをしっかり伝えることを当たり前にできている夫婦は、いつまでも仲睦まじい姿を見せてくれます。
■特徴4. 夫婦と言っても、他人であることを忘れない
恋人のときにも、やってしまいがちな失敗でもあります。
恋人や夫婦になると、まるで所有物のように、大切にする方向性を間違えてしまう人がいます。
友人との食事会へ行っても「いまどこ?」「何時に帰ってくる?」なんて言われ続けて、愛されてるなぁなんて思うのは最初のうちだけです。
夫婦だからこそ、相手の時間は尊重できるような関係は、ふたりの時間が戻ったとき良い関係を築くことができます。
■特徴5. 家族の楽しいエピソードが自然に溢れてくる
妻や夫への不平不満が話し出すと止まらない…という方もいるかもしれませんが、仲良し夫婦の特徴はとにかくうらやましいくらい家族の楽しいトピックスに溢れていることです。
子どもができると、会話もつい子ども中心になりがちですが、夫婦同士の会話も充実していて、家族みんなの話のネタが豊富。
何ともないエピソードであっても楽しそうで、聞いているだけでも幸せそうな雰囲気が伝わってくるのが特徴です。
夫婦仲良しの秘訣は「2人の時間」を過ごすこと
いつまでも仲の良い夫婦でいたいと思うものです。子育てにおいても、夫婦仲が良いと子どもにとっても良い影響を与えると言われているため、夫婦仲が良いに越したことはありません。
では、仲の良い夫婦でいるための秘訣とはどんなものがあるのでしょうか。
参考:
ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」
こちらは、ゲンナイ製薬調べによる、配偶者のいる20歳以上の男女を対象にした「夫婦のデートに関する調査」です。
なんと最近1年でデートしたことがあるかどうか問いに、一年で0回と回答したひとが32.6%もいることが分かりました。
また、新婚夫婦より、結婚をして子どもがいる夫婦のほうが、二人でデートをする頻度が減っていることも分かっています。
やはり、子どもができることで、夫婦ではなく家族単位で動くことが増えるため、なかなか二人でデートができない現状にあります。
参考:
ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」
しかし、こちらのデートをしたいかの問いに対しては、8割の夫婦が「二人きりでデートをしたい」と思っているようです。
5組中4組が思っているにもかかわらず、現実は子育てや家事などで、なかなか二人のデート時間を捻出できずにいます。
まさに、深刻なデート不足と言えるのではないでしょうか。
■デートこそが、夫婦仲を良くするって知ってた?
デートと言えば、結婚をする前はふたりが会うための手段でした。
食事をするにしても、映画を観るにしても、二人の時間をたっぷりとってきたことで、深めることができた愛があったのではないでしょうか。
実はこのデートこそ、いつまでも仲の良い夫婦でいるための秘訣があります。
参考:
ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」
こちらを見てください。2人きりデートをしてみて、良かったことの6割以上の夫婦が「夫婦仲が良くなる」と回答していることが分かります。
恋人同士のデートは、非現実的な時間を共有することです。
結婚することで、ふたりの関係が現実的なものになっていくため、家族と言うポジションになります。
そうなると、「男女」としての関係は薄くなってしまう、仲の良い夫婦ではなく「いいパパ」「いいママ」になってしまいます。
そんな家族の関係から夫婦になるために大切なことが……そう、非現実的な時間を過ごせるデートと言うことになるのです。
「産後、子ども中心になり、夫への愛情が薄れてしまったことで、冷たい態度になりがちでしたが、子どもを親に見てもらい、結婚記念日に、結婚式をした場所でディナーデートをしました。あの当時の会話などをしていると、いつの間にか相手への愛情も思い出せ、今では定期的にデートをしています」(36歳/主婦)
「子どもの誕生日プレゼントは、夫婦で買いに行っています。子どもが友達と遊びに行くのを見計らって、デートも兼ねた買い物ですが、2人でどれにしよう?なんて話をしているのが楽しくて、こういう時間の大切さを実感しています」(40歳/会社員)
「夫は平日休みなので、子どもたちが学校へ行っているときは、デートをすることが多いです。やっぱりデートをすると、家族としての胡坐をかかずにいい距離感を保てる気がして、夫婦で大切な時間になっています」(34歳/パート)
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彼女たちのように、ちょっとしたきっかけで、夫婦のデートを妻である自分自身が何よりも楽しむことが、長く仲良し夫婦でいられる秘訣なのかもしれませんね。
仲良し夫婦でもセックスレス問題
みなさんのご夫婦は、夜の営みの回数を聞かれたことありますか。なかなか聞かれないし、質問するのも勇気のいる内容です。
そのためよく、ネット上で夫婦の営みの回数を質問している人も多くいます。それだけデリケートな内容のため、なかなか自分たちは平均的なのか、レス気味なのか……分からなかったりします。
セックスレスとは、簡単に言えば、一か月間夫婦の営みがないことを言います。
日本のセックスレスが4割ほどいると言われていますが、仲良し夫婦にセックスレスなんて無縁だと思っている人も少なくないかもしれません。
しかし、意外にも「仲良し夫婦=セックスが充実している」とは限らないのです。
「交際期間が7年、結婚して10年目になります。会話も多いし、色んな事も相談し合える関係ですが、2人目を出産してから7年レスです。何度か求められましたが、体重増加で体を見せることが恥ずかしく、断っていたら…と言う感じです」(36歳/保育士)
「スキンシップもたくさんしますが、距離が近くなりすぎてしまって、男女を超越してしまった関係ができ上がったように感じます。私もあまり性欲が強いほうではないのですが、彼も求めてこないので、どこで性欲を満たしているか少し心配です」(38歳/会社員)
このように、周りから見ても仲の良い夫婦ですが、セックスレス。
そんな現状でも「仲が良いからいいよね」と割り切れているのでしょうか。
■セックスレスでも仲良しは夫婦と言えるのか?
セックスレスでも、本当に仲良し夫婦は実際にいます。
その場合は、お互いが相手を求めなくても、心が満たされていると確認し合っていることが大前提です。
ある、仲良し夫婦は、夜の営みについて話し合ったそうです。
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その結果、求めたいと思ったときは、事前に伝えるというルールを決めているため、年に1回程度だと言います。
それでも、共通の趣味を楽しんだり、スキンシップも欠かさないため、不満を持つことはないそうです。
問題は、どちらか一方が「私たちはレスでも仲良し」と、先手を打っているパターン。
相手は本当に、性欲がないのでしょうか?
きっと答えは「分からない」「たぶん、強くないと思う」と、自分の解釈で語っているのではないでしょうか。
本当に仲の良い夫婦は「何でも話し合っている」と言いながら、セックスの話を避け、相手の性欲や思いに蓋をしません。
相手の想いを知らないけれど「私たち夫婦はそれで大丈夫」と言い切ってしまうのは、見せかけの「仲良しレス夫婦」でしかありません。
厳しいことを言えば、相手(もしくは、自分)が我慢して成り立っている関係は、決して仲良し夫婦が続くとは言い難いです。
まずは、しっかりお互いの夜の営みについての話し合いをすることが大切。
■いつまでも仲良し夫婦でいるための、セックスレス解消法はあるのか?
どちらか一方が我慢の上で成り立っている、仲良しレス夫婦。
女性にとっても求められないことは「もう、女として終わったかもしれない」虚しさを感じてしまうものです。
セックスレスを前向きに解消するためにはポイントがあります。それが「レス側の原因をしっかり理解する」ことです。
ある夫婦は、産後クライシスで妻側が嫌々応じていた状態でした。
しかし、それで夫が切れて「もうお前なんて抱いてやらない!」と不貞腐れたり、妻を責めるようなことを言ってきたことが、レスへのきっかけになってしまったそうです。
ある日、夫が「俺たちセックスレスだな~」と話を持ち掛けてきたため、いい機会だと思い、自分の気持ちを素直に話しました。
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「セックスは大切だと思ってる。でも、あんなこと言われて傷ついてしまった」そうとは知らなかった夫も反省して、彼女の気持ちをしっかり汲むようになったそうです。
やみくもに求めることで解消されるわけではありません。夫婦のセックスと言うのは、単なる性欲のはけ口ではなく、心と心のつながりが大きくなるのではないでしょうか。
だからこそ、単なる「性欲」で片づけるほど単純ではないのです。
仲良し夫婦になるためのスキンシップ術とは?
いつまでも、夫婦仲良くしていることは大切です。
だからこそ、メリハリのあるスキンシップが、心も体も満たし合える関係を作るのではないでしょうか。
■自分の身体を気軽に提供してはいけない!
妻のお尻を触る夫……なんてパターンをテレビや漫画などで目にしたこと、ありませんか?
そのとき「もう!」と言って可愛く拒む妻と言うシチュエーションがほとんどです。
この場合は、夫はもちろん妻を女性として触れていますが、妻も夫のことを男性として見ているからこその対応です。
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しかし、それが当たり前になってしまうと、触られても知らん顔。そんな自分の身体を気軽に提供するようになっては、男と女の触れ合いではなくなってしまいます。
何よりも自分自身、女としての意識が薄くなってしまうため、男性が自分の身体を触れることに意識をすることが大切です。
■時々のお風呂タイムは関係をよくする
よく「お風呂を一緒に入る夫婦はセックスレスになる」と言われてます。実際にそうでしょうか?
半分正解ですが、半分は間違い。というのも、お風呂の入り方が「家族とのお風呂タイプ」になっているのであれば、自分の裸を見ても、女性として欲情されなくなります。
小さい時に両親や兄弟と入った感覚と同じですから…当然ですよね。笑
しかし、スキンシップの一環でお風呂を利用することは、有効なものになります。肌を触れ合うことで、気持ちも高まりますし、セックスレスも改善されたというエピソードも聞きます。
「最近お風呂一緒はいってないな?」と思ったら、ぜひ試してみてはいかかですか?
夫婦仲良しをいつまでもキープするためのポイントは?
あなたは、いつまでも仲の良い夫婦でい続けたいと思いますか?
私はこの「仲の良い夫婦」に憧れることは、とても素敵なことだし、その気持ちがより良い関係を作る大きな一歩になると思っています。
しかし、相手がいることなので、自分の想いだけではどうにもならないことも十分わかっているかと思います。
そのためにお互い心がけたい夫婦仲良しを保つためのポイントをご紹介します。
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ポイント1. 相手の気持ちを理解する
自分の気持ちを分かってもらいたい! 以上に、相手の気持ちを理解したい! その思いは忘れないでください。
夫婦でいることは、人生の墓場なんかではありません。
墓場にするのは、自分の気持ちだけを正当化し、相手に求めてばかりいるからです。相手の気持ちを理解することは、気持ちの変化に敏感になれるということ。
仲の良い夫婦こそ、相手の気持ちにしっかり寄り添えているんです。
ポイント2. 相手を褒める
パートナーを日常的に褒めたり、肯定的な態度で接したりすることで、お互いに尊敬しあえる関係を自然に築くことができます。
逆に相手からぞんざいに扱われたり、否定的な態度をとられたりすることで、された側は心を閉ざし、コミュニケーションもうまくいかなくなり、すれちがいを生む結果となります。
日々の暮らしのなかでは、なるべくポジティブな声かけを大切にしたいものです。
ポイント3. たまには手をつなぐ
夫婦間のスキンシップは非常に重要ではありますが、毎日ベタベタする必要はありません。
特に子どもがいると、夫婦のスキンシップもとりにくくなり、気づいた時には、相手に触れることにさえ抵抗を覚えることもあるようです。
そのため、比較的ハードルの高くない「手をつなぐ」というスキンシップを継続することで、夫婦にとってもよい刺激となり、男女としての意識を持ち続けることにもつながります。
「男として見てないから安心して?」夫と距離が近すぎる女友だちにモヤモヤ…<男女の友情は成立する? 2話>【夫婦の危機 まんが】