家族で体験農園をやってみた! 虫嫌い、植物枯らすママが正直に打ち明ける、体験農園のメリット・デメリット
畑を借りて野菜を自分たちで育てられる
体験農園。自治体や民間が運営するものなど様々な形態で増えており、都心でも子どもと一緒に農作物作りを楽しめることからファミリー層にも少しずつ身近になってきています。
植物を育てるのが苦手なうえに、虫が大嫌いな筆者がたまたま見かけた体験者募集に応募したことから始めて1年半。その経験を振り返り、ファミリーで体験農園に参加する
メリット、デメリットをお伝えします。
■人気の体験農園は抽選倍率〇倍! 最初の難関は「権利獲得」
体験農園は民間が運営するものや自治体が運営するものなどがあり、金額も形態もさまざま。筆者家族が申し込んだのは行政が運営するもので、比較的、値段はお安め(かなり広めのスペースで
月4000円程度)で、道具や種は全て運営側で用意してもらえ、必ず行かなくてはならない作業日も
年間10日ほどの午前2~3時間程度、と敷居は低めでした。
それだけに、倍率は
3倍ほどと人気で、申し込み前の見学会には大勢の人が参加していました。「人気がある」と知るとなんだか欲が出てきて、「ぜひやりたい」という気持ちになるのが人間の浅ましさ(笑)。
抽選の結果、晴れて参加資格を得たものの、その後、決して甘くない
野菜を作る大変さを思い知るのでした…。
■体験農園といえども甘くない! 人間と自然の真剣勝負
申し込んだ体験農園は約15組が同じ時期に同じものを植える、という方式でした。メンバーはやはりシニア層が中心。子育て世代は筆者家族ともう一組だけで、とても大切に手入れされている農園だけあって、何となく子どもがチョロチョロ動き回るのは、はばかられる雰囲気でした。
というのも、畑には鍬(すき)や雑草抜きに使う刃物などがあり、
危険がともなう場所でもあるからです。「畑でケガをすると、土にはいろいろな
菌がいるから気をつけてくださいね」と畑のオーナーさんから、繰り返し注意を受けました。
場所にもよると思うのですが、筆者の体験農園は「畑好きが真剣に作業する場所」といった雰囲気。そのため、ほかの方たちの迷惑になってはいけないと思い、「大切に手入れしている方たちのエリアに踏み込まない」「自分たちのエリアだけにとどまる」ことを子どもたちと約束しました。
だんだんと子どもたちも農具の扱いが慣れてくる
■手をかけた分だけこたえてくれる、野菜の出来・不出来
もちろん、農作業は決められた10日間だけですむはずはありませんでした。
発芽した中から元気なものを残す間引き作業、ぼうぼうと生えてくる雑草抜き、ほっといておくととんでもないことになるツル野菜の誘因(支柱にツルを巻く)など、畑ではやらなければいけないことはたくさん!
苦手な虫も油断するとすぐ作物につくので、白菜が虫だらけになってしまったり、耕すのが甘いと足が2つに分かれた大根ができたり(土中に固い部分が残っていると、きれいに真っすぐ伸びた大根にはならない)。スーパーで売っているきれいな野菜が
奇跡のように思えました。
しかも、参加者はみんな同じものを育てているはずなのに、明らかにわが家の作物の
出来が悪い…。やっぱり手入れを怠った分だけ、野菜の出来に直結すると思い知りました。