素直な気持ちを表現するのが苦手 天邪鬼な態度を取ってしまう【心屋仁之助 塾】
しっぽりさんも、もしかしたら派手な感情表現をしなくても、伝わる人なのかもしれません。「自分にとって一番心地よい表現方法がどんなものか」が理解できれば、悩まなくて済むのだと思います。それを一緒に見つけてみましょう。
題して、「心の実況中継」。まずは、ご相談に書いてくださったようなイメージで、思ったことをそのまま相手に伝えてみてください。「この嬉しさをどう表現していいか分からないよ~」「嬉しい(寂しい)って言おうとすると止まっちゃう」「なぜかどうしても言えないの」「自分でもどうしていいか分からなくて、自分にイライラしちゃうの」「いつもこれじゃダメだって思ってるのに」などなど。
つい天邪鬼が出てしまったときも、怒りながらで結構ですので、やはり相手に、そのままの気持ちを口にしてみましょう。「自分でも分かんないけど、怒っちゃうんだよ~」「素直になれない自分がイヤになる」など、特に意義や意図のない言葉で大丈夫です。
心にあることを「何も考えずに」スルッと口にする練習をしてみてください。
「脳内垂れ流し」は、恥ずかしいし、少しバカっぽいでしょうか? このくらいのほうが、喧嘩腰になるよりよっぽど可愛いので、ちょっとおバカになったつもりでやってみましょう。
表現が苦手だと思っている人は「表現の上手な人」を理想としているので、自分もそこを目指そうとしてしまい、最初から”完璧”を求めてしまいがち。その結果、自分はダメだと思ってしまい、なおさら言葉が出なくなってしまうのです。
そこで、一旦ハードルを下げてみるのです。言葉にならない状態の心の内をあえて口にすることで、相手はずっと知りたかった「あなたの気持ち」を見つけることができます。
あなたが突っ張ってむくれていたとしても、あなたが言葉にするまでの”途中経過”を知ることができた相手は、「ああ、だから怒ってたんだな」「かわいいな」とホッとできて、距離が縮まるもの。そしてあなた自身も「やっとわかってもらえた」という安心感が得られることでしょう。
この経験を経ると、自分にとっての心地いい表現の「方法」や「温度」が分かってきます。
リアルな心のつぶやきを観察しながら、自分らしい表現を見つけていけるといいですね。そうやってあれこれと悩むあなたを、周りはきっと「可愛い」と思っていますよ。
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