たたまない・しまわない「ゆるルール」で“子どもにお任せ”の衣類管理術
寒さもやわらぎ、春めいてきました。そろそろ冬用のコートはクローゼットにしまって、春物の服にシフトしたい頃合いですね。
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もし、衣替えを予定しているなら、せっかくなので
衣類の管理を見直してみませんか? 今回は、お片づけのプロ、
整理収納アドバイザーの
本田和さんに、子どもの衣類収納にまつわる工夫を教えていただきました。
ポイントは、
「子どもが自分でできる」こと。毎日忙しいワーママはぜひご参考に!
■洗濯ものはたたまない「ゆるルール」
家電の進化で、掃除やキッチン仕事などは一昔前に比べるとずいぶん時短できるようになりましたが、
洗濯ものをたたむ・しまうは、まだ人の手ですることが一般的です。そして、これが案外時間を取られるもの。
保育園児から小学生までのお子さんが3人いる本田さん家族は、毎日たくさんの洗濯ものをどうさばいているのでしょう。
「洗濯ものを毎日たたむことって、ママにとってはけっこうな負担ですよね。
私もこの作業が
プチストレスでした。ただ、よく考えると子どもたちが通園通学で着るようないわゆる普段着は、常にクローゼットやタンスにピシッと入っていなくても不都合はないな、と気づいたんです。
そこで、わが家では家族分+共通の
『洗濯もの一時入れバッグ』を用意して、洗濯ものを取り込むときに、その場でそれぞれの衣類を仕分けして入れておき、あとは『自分の服は自分ができるタイミングでたたんでしまう』ルールにしました」(本田さん)
このルールには、ママの負担の軽減ともうひとつ、子どもでも「自分の身の回りのことは、できるだけ自分でできるようにする」ことも狙いなのだそう。
「わが家では、翌日の着替えの用意も子どもたちが自分でしています。平日はこのバッグから服を取り出して着替えをセットすることが多く、休日にまとめてタンスにしまっているので、私は子どもの衣類管理にはほぼ
ノータッチ。3歳の末っ子も、上の子の真似をして自分で着替えをセットしたり、自分の服をしまったりしているんですよ。
毎日、洗濯ものをタンスにしまって、そこから着替えセットを用意して…だと続かなかったかもしれませんが、できる時にたためばいい、と
ゆるいルールにしたのがよかったのかな、と思います。
また、整理前の洗濯ものでもバッグに入っていればそんなに散らかった印象にならないので、私自身、『まだ洗濯ものを片づけてないの?』とキリキリしなくてすみます(笑)」(本田さん)
一時入れバッグ選びにも、いくつかのポイントが。
「バスケットなどにするとスペースが必要なので、使わないときにコンパクトにたためて、ものを入れると自立するタイプ、中身が透けず水や汚れに強いレジャーシートのような素材で探しました」(本田さん)
ちなみに、今お使いのバッグは
100円ショップで見つけたそう。シンプルなので、リビングの一角にあっても悪目立ちしませんね。