ジメジメ暑さを吹き飛ばす「体感温度が2~3℃下がる?」初夏の涼感インテリア
日に日に蒸し暑くなり、ジメジメした湿気を吹き飛ばすためにも、そろそろ夏向けのインテリアを取り入れたい! と考えている方もいらっしゃるのでは。
ここでは、
コストも手間もミニマムに初夏のインテリアが叶うアイデアを、
整理収納アドバイザーで、
ルームスタイリスト&パーソナルカラリストとしても活動されている
本田和さんに教えていただきました。
■視覚マジック? 体感温度を2〜3℃下げる「ブルー系カラー」
暑い日に着るワンピース、赤と青ならどちらのほうが涼しそうに感じますか? きっと、ほとんどの人が「青」と答えるのではないでしょうか。実は、これには理由があるそう。
「色を系統立てる際、ブルー系は『寒色』と呼ぶように、私たちは色に直接触れずただ目にするだけで、肌の感覚として
寒暖を感じることがあるんです。
その理由として、赤は太陽や火の色をイメージするので暖かく感じられ、青は水や海を連想させて冷たさを呼び起こす、といった具合に、人々の経験した色のイメージが、肌で感じる寒暖と重なると考えられています。そのため、寒色でインテリアをまとめた部屋は、暖色より
体感温度が2〜3℃低いともいわれています。
また、日本人の好きな色の上位にも、なぜか青や水色などのブルー系が入ってくるんです。
私のパーソナルカラーのレッスンでも、『青が好き』とおっしゃる方がとても多いです。青は、
誠実さ、安定を想起させる色でもありますので、こういったイメージも日本人の心をつかみやすいのかもしれませんね」(本田さん)
■涼感インテリア「使い捨て」「少ない面積」が成功の秘訣
少しでも涼やかさを感じたい夏シーズン。色が体感温度にも影響するなら、やっぱりブルー系のインテリアで統一するのがいいのでしょうか?
「理想はそうかもしれませんが、実際は、ソファやラグ、カーテンなどの大物をブルー系カラーに買い替えるとなると、けっこうな
コストがかかりますよね。また、秋冬になり暖色カラーにチェンジしたくなったら、保管場所を確保する必要もあります。
私がルームスタイリストとしてインテリアのアドバイスをする際、床や壁、カーテンや大きな家具といった部屋の大きな面積を占めるものは、白やウッドなど、どんな色にも合わせやすいベーシックカラーにすることをおすすめしています。
先日も『部屋を仕切るロールスクリーンを青にしたい』と相談されたのですが、『できればベーシックカラーにしたほうがいいですよ』とお伝えしました。
大きな面積を占める=目につきやすいので飽きる可能性も高いんです。ですから、頻繁に買い替えないものはベーシックカラーのほうが安心です。
カラーを足したい時は、例えばクッションカバーなど、面積が小さく替えやすいもので取り入れるのが◎です。
小物の色をチェンジするだけで部屋の雰囲気も変わりますし、コーディネートもしやすいですよ。
さらに、もっと手軽な方法が、
使い捨てできる消耗品でカラーを取り入れることです。コストもコンパクトですみますし、保管場所も気にすることなくインテリアチェンジが楽しめますよ」(本田さん)