伝説の家政婦に学ぶ「簡単シンプルなのにおいしい」料理も子育てもあきらめないレシピ
■シンプルで簡単なのにおいしい「フレンチ料理店で学んだコツ」
料理のタイミングを大切にし、仕上がりをイメージしてムダのない仕事をすること、きれいなキッチンを保つことなど、フレンチの名店で学んだことが今でも仕事のベースとなっているという志麻さん。
さらさらした焼き塩は、均一に塩をふるのに適しているそう
そのひとつが塩加減。同じ材料でも季節や産地によって変わるので、分量よりも感覚で覚えるそう。そのほか塩をするタイミング、洗いものの仕方や火加減なども、普段の料理づくりを段取りよくしてくれるポイントです。
フランス語を教わっていた先生のクロックムッシュー。シンプルながら、たっぷりのチーズを使った贅沢な味わい
シンプルなレシピで美味しくするコツも数多く紹介。材料が少なくても、手間がかかっていなくても、材料の上手な使い方や盛り付け方などを教えてくれているのもうれしいところ。ポイントを押さえて、手をかけるところはていねいにするのが大切なのだそう。
フランスでは、小さいときから野菜のピュレやポタージュを食べているからか、野菜嫌いの子どもは日本に比べて少なく感じるという志麻さん。野菜嫌いの子どもには、じっくり煮込んでくさみを消すのもポイントだそう。
またしっかり煮込んでいる料理は、冷凍にも向いていて作り方も簡単。実は、野菜を切って肉を焼き、ワインやコンソメを入れて火にかけるだけのフランス料理は、コトコト煮込んでいる間に子どもと遊んだり、家事もこなせるというのも目からウロコです。
簡単だけど手抜きではない。段取りよく、できるだけ簡単においしいものがつくれたら、料理は楽しいと思えるといいます。