連載記事:完全版! 妊娠・出産のお金 2019年度版

“知ってる”で差が出る! 妊娠・出産で「もらえるお金」 【完全版! 妊娠・出産のお金 2019年度版】



■妊娠中の急な入院に対応できる高額療養費

“知ってる”で差が出る! 妊娠・出産で「もらえるお金」 【完全版! 妊娠・出産のお金 2019年度版】

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▼高額療養費とは?


「高額療養費」とは、1ヶ月の医療費が限度額(自己負担限度額)という一定の金額を超えた場合、その超えた分を加入している健康保険が負担してくれる制度のことをいいます。

▼「高額療養費」を使った場合に支払う金額はいくら?


「医療費総額」−「健康保険制度が負担してくれる金額」=「自己負担限度額」

自己負担限度額は、標準報酬月額によって異なります。次の一覧表を目安としてください。

●自己負担限度額一覧表
高額療養費 出産でもらえるお金

(ウーマンエキサイト編集部作成)



▼「高額療養費」をもらえる人は、どんな人?


●1ヶ月の医療費が、自己負担限度額を超えそうな時に、事前に健康保険限度額適用認定証を取得した人
●高額療養費分を立て替えたのち、加入先の健康保険に支給を申請した人

なお「1ヶ月」とは1日~月末までのことをいい、月をまたいでかかった場合は「2ヶ月に分けて」計算します。
<「高額療養費」の対象となるケース>
・つわり(重症妊娠悪阻)による投薬、入院治療など
・流産・早産による投薬治療、入院治療など
・子宮頸管無力症
・妊娠高血圧症候群
・逆子・前置胎盤の超音波検査
・児頭骨盤不均衡の疑いでのX線撮影
・止血のための点滴
・鉗子分娩・吸引分娩(病院によっては自由診療となるケースもある)
・頸管損傷・会陰裂傷II度以上による縫合術
・赤ちゃんの新生児集中治療室への入院 など


▼「高額療養費」の手続きの概要


「事前」と「事後」、2種類の申請方法があります。「事後」だと差額が戻ってくるまでに1~3ヶ月かかるため、一時的に高額な医療費を支払う必要があります。

<予定帝王切開の場合>
帝王切開など事前に医療費が高くなる場合は「健康保険限度額適用認定証」を交付してもらうのがおすすめ。限度額適用認定証の有効期間は原則1年間だが、国民健康保険では8月に切り替えがおこなわれるため、7月末になります。

●事前の場合
健康保険限度額適用認定証を交付してもらう

加入先の健康保険に「健康保険限度額適用認定証」を交付してもらい、医療機関の窓口に限度額適用認定証を提示すると、自己負担額のみを病院の窓口で精算すればOK。

●事後の場合
高額療養費の申請をする

医療費の2割か3割を支払った後、高額療養費の支給を申請する。約1~3ヶ月後に、支払った金額から自己負担限度額を差し引いた分が還付される。


▼「高額療養費」DATA


●申請のタイミング
診察日の翌月1日から2年以内(事後の場合)

●申請窓口
勤務先の健康保険の窓口、国民健康保険の人は市区町村の役所

●還付時期
申請から1~3ヶ月後


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