2019年7月15日 10:00|ウーマンエキサイト

子ども3人、2年で350万円貯金に成功! 秘訣はズボラなムダ遣いの見つけ方


■「どうしてもお金が貯まらない!」解決の1歩とは

「ズボラ家計簿」の大きな特徴は、「必要なもの」か「必要ではないもの」か分類していくというところ。それは先ほど行った費目分けに大きな秘密があります。

費目分けで「娯楽費」「特別費」を作ることは先ほど説明しました。この2つをうまく使うことができると、ムダ遣いが見えてくるように。これこそがほかの家計簿にはない部分で、そこを明確化することによって、1日1行書くだけでも、節約できる部分が浮き彫りになってきます。

これまで「食費」だと思っていたもののなかにも「なくてもいい支出」が隠れていることがあります。これこそがムダ遣いとなるのですが、実際に買うときにはムダだと思っていないはず。そこで、「ムダ遣いになりやすい支出」を意識することが大切になってきます。


▼「必要な支出」と「必要のない支出」、どう分ければいい?


具体的にどうやって「必要な支出」と「必要ない支出」を分けていけばいいのでしょうか。あきさんは、まず買い物した後のレシートを使って、「なくても生活できる」と思う支出にマーカーで印をつけることをおすすめしています。

子ども3人、2年で350万円貯金に成功! 秘訣はズボラなムダ遣いの見つけ方

『1日1ステップ 実行するうちにお金が貯まる! 「ズボラ家計管理」トレーニング』より



たとえば、スーパーでの買い物にも、食事以外で食べるお菓子や、雑貨や雑誌などが含まれていることがあるでしょう。そうした支出は、すべて「必要のない支出」としてカウントします。

ただし「必要のない支出」はすべてムダなもので、削らなければいけないのか? という疑問。この点に関して、あきさんは、次のように説明しています。

「必要ではない支出」がたくさんあったからと落ち込まなくても大丈夫! ムダ遣いになりやすい支出は、必ずしもやめなくてはいけない支出ではありません。全くなくなってしまうと、潤いのないただのケチケチ家計になってしまいます。

あくまで大切なのは、お金の行動パターンの把握をすること。そうすることで本当に必要な支出が明確になり、自分で家計をコントロールできるようになっていくのだそうです。

▼買い物のサイクルを見つける


子ども3人、2年で350万円貯金に成功! 秘訣はズボラなムダ遣いの見つけ方

© naka- stock.adobe.com


レシートから「必要な支出」と「必要ない支出」に分類できたら、次は「必要な支出」から支出のサイクルを見つけ出します。

支出には、「日単位」「週単位」「月単位」「年単位」とサイクルがあります。でも家計管理が苦手でお金を貯められない人は、「『月にいくら必要なのか?』がわかっていないことが多い」とあきさんはいいます。

そこで、効率よくお金を貯めるために、「日」「週」「月」「年」の支払いサイクルを分けて考えるクセを付けることが大切となってきます。たとえば、年単位の支出に分類する車検の支払いがあっても、月の支出とは別枠にしていれば、「今月は車検があるから節約しなくちゃ」と慌てる必要がなくなりまです。

<買い物サイクルの見つけ方>
●レシートのなかにある「週に1回」「月に数回」のサイクルで購入したものをチェックする
●「必要な支出」から「月単位」「それほど必要なかった支出」を外す

これで「日」または「週」単位で必要な支出が見えてきます。
「1日に必要なお金」がわかると、「今日1日で必要なお金だけを使う生活」ができるようになり、予算を意識できるようになります。

▼生活の潤い「娯楽費」を分類する


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「ズボラ家計管理」では、一般的な家計簿で「交通費」「レジャー費」「子ども費」などの費目で管理される支出を「娯楽費」としています。

<「娯楽費」の考え方>
□いままで「食費」だったもの:カフェ代、自動販売機のジュース、外食など
□いままで「日用品費」だったもの:100円均一ショップで購入した雑貨など

すべて「娯楽費」へ

「娯楽費」は、「なくても生活できるもの」。でも友人との飲み会、ちょっとした雑貨など、日々の潤いのために娯楽費は少しくらいほしいものですよね。

この娯楽費を「月単位」の支出としてしまいます。娯楽費は、「出してはいけない支出」ではなく、収入に合わせて「毎月これくらいならあっても…」というように大まかな金額を決めたら、気持ちよくその時間を楽しめますよね。


▼ステップ4.旅行などめったにない支出「特別費」を分類する


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夏の海外旅行、家電の買い替え、冬物コートなど、「めったにない支出」は、高額になりやすい支出といえます。こうした毎月あるわけではない支出は、「特別費」として、「年単位」で考えると、うまく管理できるようになります。
<こんなものも特別費です>
・旅行に行った時の外食や交通費
・クリスマスや誕生日プレゼント
・予防接種
・季節もののクリーニング
・布団
・コートやスーツなどの高額衣類

<「必要な支出」の中にもある特別費>
・固定資産税
・車検代
・年払いの保険料などの支払いの免れない高額支出

▼1週間に必要なお金を考える


ここまでで「1日に必要な最低限のお金」が見えてきます。あきさんは、「家計管理を成功させる秘訣の第一ステップとして重要なのが、1週間に使うお金を決めること」といいます。では「1週間に使うお金」をどうやって計算すればいいのでしょうか?

<1週間に使うお金の計算方法>
1週間に必要な最低限のお金:「1日に必要なお金」×7
1週間に使うお金:「1週間に必要な最低限のお金」+「週単位に必要なお金」+「1週間に使う娯楽費」

この1週間のお金のなかには、「特別費」は入りません。月単位のお金とする「お米」「ガソリン代」などは、かかるときにその分を追加してお財布に入れてOKというルールにします。

こうした「月単位」「年単位」の支出は、「別に用意しておく」とすると、同じくらいの金額で毎週生活することは意外と大変ではなくなるそうですよ。

お金は、節約していても、貯めているつもりでも不安になることがあります。
それは先が見えないから。「1日いくら必要なお金なのか」がわかると、少しずつ「予算」を意識できるように。「今日1日で必要なお金だけを使う生活」の次は、「1週間」へ、そして「1ヶ月」「1年」と家計管理できるようになっていけそうです。

■「ズボラ家計簿」でお金が貯まる秘密

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最後に、あらためて「ズボラ家計簿」を作るためにすべきことをまとめたいと思います。

「ズボラ家計簿」でお金が貯まる秘密
●家計簿の費目分けでムダを浮き彫りにする
●支出を把握して、「必要なもの」と「必要ではないもの」に分類する
●レシートの合計を1日1行にまとめて、家計簿をつける


ここまで「ズボラ家計簿」の基本的な考え方についてご紹介してきました。筆者自身も家計簿をつけるのが大の苦手で、これまでほとんど続いた試しはありません。

ただ、「ズボラ家計簿」について知ってみると、「これならやってみようかな」と思えるようになりました。また、今回は毎月の家計簿についてのみご紹介しましたが、書籍では年間の家計簿についても、どうやってつければいいか詳しく紹介されています。

子ども3人、2年で350万円貯金に成功! 秘訣はズボラなムダ遣いの見つけ方

『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』より


あきさんの著書で繰り返し出てきたのは、「メリハリ家計で人生を豊かにする」という言葉。ケチケチしてお金を貯めることをいいとするのではなく、自分が何にお金を使いたいかはっきりさせ、使うところには積極的に使う、そうした姿勢こそが「ズボラ家計簿」によって得られるもの。
たかが家計簿、されど家計簿、あなたは何にお金を使う人生を送っていきたいでしょうか?


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