◇語源・由来
「根回し」という語を、「事前準備を表す言葉」として認識している人が多いかもしれませんが、辞書の(1)の意味にあるように元々は樹木の移植を指す造園用語です。新たな環境で根を発生させるためには、あらかじめ手入れをしておくことが大切。
これはビジネスにおいても同じで、仕事を成功させるためには準備が欠かせませんよね。
そこから「根回し」という言葉には、「物事をうまく運ぶように、あらかじめ各方面に話を通しておく」という意味ができたようです。
■根回しが必要になるのはどんな時?
ここまで見てきた通り、ビジネスシーンにおいて根回しをすることは効果的だといえます。しかし、やみくもに行動すればいいというわけではありません。
ここからは、根回しが有効に働くシーンを紹介します。
◇(1)大きな変化を伴う時
業務システムの刷新や取引条件の改定など、こちらの提案や決定事項が大きな変化をもたらす時は、根回しをしておいた方が良いでしょう。特に、その内容が相手に不利な状況を与える場合はなおさらです。
変化を受け入れる態勢を整えてもらうために、あらかじめ話を通しておくことで相手の負担を軽減することができるでしょう。