想像以上の伏線回収と、美鳥の一言に込められた裏メッセージ【いちばんすきな花#9】
と言われたことがきっかけだと言っていましたが、夜々の家に居候していたあの時、将棋を教えてあげたことがきっかけなのでしょう。
美鳥が母親に育児放棄されていなかったら、夜々の家には行っていませんでしたし、あの時たまたま将棋盤が目に入ったこと、夜々が母親に「将棋は男のもの」と抑圧されてやらせてもらえなかったことなど、全てが重なって初めて、あの時将棋を教えるきっかけが生まれたのです。
そして、「人から教わったものがまた、誰かにつながっていくのって面白い」とも。中学のあの日、椿と出会っていなかったら、半ば強引に将棋を始めるあの椿のキャラがなかったら……美鳥自身も将棋のやり方なんて知らず、この感情も生まれなかったわけです。
そして、ゆくえの「学校嫌いな先生がいたらいい。でも自分はなれないから他の人に任せる」という一言。これによって「学校の先生」になった美鳥。
これらがどれか一つでも欠けていたら、今の美鳥はいなかったかもしれません。
運命の色んな糸が絡み合って、美鳥は高校教師という職業を選び、そして紅葉(神尾楓珠)との出会いにつながっていくわけです。
■美鳥が教え、つながっていったこと
「人から教わったものが他の人につながっていくのが面白い」