「本日、司会を務めさせていただきます。○○です」というフレーズを耳にしたことはありませんか?
ビジネスシーンや司会のあいさつなどでよく聞く言葉ですが、中には使い方に違和感を抱く人もいるかもしれません。
また、正しい使い方を理解できているか不安な人もいるのでは?
この記事では「務めさせていただきます」の意味と使い方、注意点、言い換え表現を紹介します。
■「務めさせていただきます」の意味
「務めさせていただきます」は、「務める」という動詞と、「させてもらう」の謙譲語である「させていただく」と、丁寧語の「ます」が組み合わさった言葉。
「務める」は辞書によると以下のように説明されています。
つと・める【務める】
[動マ下一][文]つと・む[マ下二]《「努める」と同語源》ある役割や任務を引き受けて、その仕事をする。「代理人を—・める」「主役を—・める」「相棒を—・める」
(『デジタル大辞泉』小学館)
また「させていただく」は、誰かから許可を得た場合、またはそのことで恩恵を受ける場合に用いる言葉。
つまり「務めさせていただきます」とは、「(許可を得た上で)任務を引き受けて仕事をさせてもらいます」