「申し訳ありません」は間違い? 意外と知らない言葉の知識
といわれることがあります。それは「申し訳ない」が1語の形容詞であることが原因でしょう。
「申し訳ない」は「申し訳」と「ない」の2語から成り立つ言葉ではなく、「申し訳ない」で1語の形容詞とされています。そのため、「ない」だけを変化させて「申し訳ありません」と用いるのは間違いだとする意見もあるようです。
しかし、「申し訳」は「申し訳がない」や「申し訳が立たない」など名詞として使用されることもあるため、「申し訳ありません」と用いても一概に誤りとはいえません。
現在では広く一般的に使われていることからも、「この表現は間違いかもしれない」と気にしすぎる必要はないでしょう。
◇「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の違い
「申し訳ありません」は、「申し訳ございません」と用いられることもあります。この2つに大きな意味の違いはなく、どちらも相手に対する謝罪の気持ちを伝える言葉です。
しかし、「ございません」は「ありません」の丁寧語であることから、「申し訳ございません」の方がより丁寧な表現だといえます。
そのため、より慎重に謝罪の意を伝えたい時や、取引先など目上の人に謝る場合は「申し訳ございません」