急に言われても……。突然の依頼が降りかかった時に役立つフレーズとは?
取引先から見積もりを頼まれた。上司から企画書の作成を命じられた。ご注文の品をギフト包装するようお客さまから頼まれた。
「お時間をいただきたく存じます」は、そんな場面で適切な時間をもらうための言葉です。また、意見やアドバイスが欲しい時など、相手の時間を割いてもらいたい時にも使用できます。
貴重な時間を分けてもらうための大切な言葉なので、誤解のないように気を付けて使いたいものですね。
そこで今回は、「お時間をいただきたく存じます」の意味や使い方を解説します。正しい言葉遣いを理解し、ビジネスメールや会話などで活用しましょう。
■「お時間をいただきたく存じます」の意味
まずは、意味を把握するために「お時間を+いただき+たく+存じます」に分けて説明します。
*・「お時間」:「時間」を丁寧にした言葉
・「いただき」:「もらう」の謙譲語。「賜る。頂戴する」という意味
・「たく」:「希望」を表す助動詞「たい」の連用形。「いただきたく」は「もらいたく」のへりくだった表現
・「存じる」:「思う」の丁重語。相手(聞き手や読み手)に対する改まった気持ちを表す言葉*
つまり、「お時間をいただきたく存じます」