残酷すぎる結末……。血も涙もない予想外の展開と切ないうそ【君が心をくれたから#10】
そのおかげで、やっと千秋と太陽は親子としての会話を交わすことができました。
「また俺のせいで……」と自分がきっかけで2度も母の命がなくなることに罪悪感を禁じ得ない太陽。しかし、「親が子どもにもらいたいのはそんな言葉じゃない」と千秋に言われ、母のおかげでここまで来れた感謝や、お互いの想いを告げることができ、涙ながらに幸せな別れを迎えることができました。
何も伝えられぬまま、火事で突然母を失った後悔を抱き続けてきた太陽にとって、直接想いを伝えることができる、この時間が訪れたこともまた一つの奇跡。
そして、千秋の思惑どおり雨は止み、大きな満月が顔を出しました。
■みんなの想いが詰まった花火と残酷な結末
謎の天の力が働き、豪雨にも関わらず一切濡れていない雨の元に、春陽が到着し、なんとかサポートを得て会場にたどり着くことができました。太陽の父(遠藤憲一)と弟子の強い訴えのおかげで、花火大会も無事再開。
雨は太陽とも合流することができ、あとは太陽の花火を待つだけ、のはずが……。
こんな残酷なことがあるでしょうか。
花火の開始時間が遅れたせいで、あと一歩のところで雨は太陽の花火を見ることがかなわず、そのまま視覚を失ってしまうのです。