散りばめられた数多の伏線回収! タイトルに隠された真の意味【君が心をくれたから#最終回】
あまりに苦しく残酷で、救いのなかった二人のストーリー。それを断ち切るようにやってきた、案内人・日下(斎藤工)。「まだ奇跡の続きがあります」
■神・カイジの兵藤会長説
ある朝起きると、雨は全ての五感を取り戻していました。
そこにやってきたのは司(白洲迅)。雨が五感を失った後、太陽に気持ちを伝言してもらうための伝書鳩役だったはずの彼でしたが、逆に雨に大切な事実を伝えにきたのです。
太陽は急性心不全で亡くなっていました。日下から提案された奇跡の続きは、「雨からの心を受け取るか否か」。受け取れば太陽はこのまま生きていける。
雨に返せば、太陽の命と引き換えに雨の五感は元に戻るというものでした。
なんて残酷な奇跡なのでしょう。究極の選択を迫られ、太陽に心を捧げる決断をした雨は、たくさんの苦悩を味わい、太陽もまた同じように苦しみました。それを乗り越えた先にあったのは、また新たな究極の選択。
この二人のように強く結ばれているパターンもあれば、時には日下のように、怪我を肩代わりさせたまま一方が裏切る場合もあります。ありのままの運命に従わせるのではなく、あえて「奇跡という名の苦悩」を与え、極限状態の人の心を不要にかき乱す神が、「賭博黙示録カイジ」