人間関係に悩まず生きたいあなたへ。『次につながる対話力~「伝える」のプロがフリーランスで 30 年間やってきたこと~』書評
会話のプロである木場さんの会話に対する姿勢や考え方に触れていく中で、普段何も考えずに話すだけでは、本質的には会話と呼べないのかもしれないと思い知りました。
それに本の中では、伝え方だけでなく聞き方についても触れられています。会話中は常にどちらの立場もくり返すことになるので、話し方を鍛えるだけでも、聞き方を鍛えるだけでもだめなのだとも分かりました。
■会話を学べば人に好かれ、人間関係で悩まなくなる
木場さんにとっての会話とは、常に相手を思いやったものであるように感じます。性格が優しいからそうしているというよりも、レベルの高い会話を実践するために、常に相手の立場や感情の動きを捉えながら話しているのだといいます。
本の中では、木場さんが使いこなしている会話テクが、エピソードを交えながら紹介されていきます。すると、自分が話している時には気づかなかったことに気づかされるのです。
たとえば複数人で話していると、「よく話す人」に出会うことがあります。
話し好きにもいろいろいて「よくしゃべっているけど、相手に気を使わせてしまう人」もいれば「よくしゃべり、みんなを笑顔にする人」もいるわけですが、この両者は何が違うのかが分かったのです。