人間関係に悩まず生きたいあなたへ。『次につながる対話力~「伝える」のプロがフリーランスで 30 年間やってきたこと~』書評
のプロがフリーランスで 30 年間やってきたこと(木場弘子著/SDP)』を書いた木場弘子さんは、TBSの局アナからフリーキャスターとして独立し、現在は大学の客員教授も務めているキャリアウーマン。37年の社会人生活の中で、常に「伝える」ことを仕事としてきた女性です。
原稿や台本を読み伝える、アナウンサーやキャスターという仕事。一握りの人間しか実践できない職業です。彼女の人生においての「伝える」とは、私たちが普段行っている会話とは比べ物にならないほど、とにかくプロ意識が高い……!
キャスターなんだから当たり前、と思う人もいるかもしれませんが、私たちだって、毎日人と話しています。何十年もやっているのだから、そろそろプロになったって良いはずなのに、放っておいても一生成長しないのが会話力なのです。
私たちは会話無しに生きていくことなど到底できませんから、会話や対話の力を身につけることは、誰にとっても大きなスキルとなります。ただ、毎日何気なく行ってしまうものなので、意識して改善するのが難しいと感じる人が多いのでしょう。
しかしこの本を読んでみると、会話が上手い人がしている努力がどんなものなのか分かる上に、会話が上手いことでどんなメリットがあるのかを知ることができます。