全女性の気持ちを代弁してくれた母と、ドライヤーに見えた息子の性格【海のはじまり#5】
ちなみに同じことで夏が弥生から叱られた時、朱音だけでなく、弥生にまで手を叩かれていたのもクスリときましたね。
海が朱音に「転校したくない」と本音を漏らした時も、「夏休みの間にみんなで考えよう」「夏君も?」「うん。家族みんなで」と返しており、朱音が夏を家族として認めてくれたことが、ここでもはっきりと表現されていました。
そして、朱音が説教をするときのちょっとクセのある感じの言い回しが、水季とも少し似ているようで、なんだか笑ってしまいます。
■全女性の気持ちを代弁してくれた夏の母
夏はとうとう家族に海の存在をカミングアウトします。弥生との結婚報告だとばかり思い込んでいた家族は「子どもがいる」という言葉足らずな夏の発言を、弥生との授かり婚だと勘違いして、手放しで喜びます。
しかし、その事実を知った時、この世の全女性を代表するかのように、母・ゆき子(西岡尚美)は夏を厳しく叱咤します。
「彼女妊娠させて隠したの?学生の分際で。男だから隠せるって思ったのよ。サインしてお金出して優しい言葉かけて終わり。体が傷つくこともない。悪意はなくても隠したってそういうこと」「弥生ちゃんのことは任せる。