全女性の気持ちを代弁してくれた母と、ドライヤーに見えた息子の性格【海のはじまり#5】
という強い意志があってのこと、とも考えられますが、「病気が分かったり死んでから現れるなんてみんな調子いいよね」という水季の元同僚の言葉を聞くと、水季が一方的に遠ざけていただけではなさそうです。
今回の冒頭で、水季が海の髪を結っていたボンボンのついたゴムが津野の家のソファの隙間から出てきたのがまた切なくて。きっと津野が海の髪を結ってあげることもあったのでしょう。
水季というつながりが消えてしまった今、あんなにも面倒を見てあげていた海との関係がこんなにも希薄になり、一気に外野と化してしまった津野。
法でも血でもつながらない関係の弱さを嘆いていましたが、朱音が以前津野のことを少し煙たがっていたように見えたのも、何か理由がありそうで気になります。
夏は今後、母の教えに従って、津野に海と水季のことを聞きに行くことになるのでしょう。そこでこれらの疑問が明かされるのでしょうか。
■ドライヤーに見える夏の性格
夏の些細な行動に性格が現れていて、くすりとくる場面がいくつかありました。
弥生の髪で三つ編みを練習する時には「痛くない?」と優しく配慮し、夏が海の髪を乾かす時にはあのロングヘアーに対して「風ほとんど届かないだろ!」