2015年8月24日 21:30
古き良きものと新しいデジタル要素の融合という革新の在り方。VELDT 野々上仁--2/2【INTERVIEW】
とは何かを問うと「僕にとってのヴェルト セレンディピティは、次の時代の新しいエレメント。過去を否定するのではなく、過去と親和性のある形で存在するものです。過去へのリスペクトの気持ちを、フェイスのデザインにも込めました。フェイスの中央にある『V』の文字は、デジタルを象徴するような左右対象のフォルムではなく、あえて左右非対称の『V』を採用しているのもこのような理由からです」と手元のヴェルトを見せてくれた。
実際ヴェルトでは、昔からあるものを否定するデジタルの在り方でなく、昔からある良き物をリスペクトしながら、新たにデジタルの要素を入れている。デザインにアナログ時計の様式を採用しているのも「革新のあり方として、古き良きものと新しいデジタル要素の融合というスタイルが正しいのではないかという思い」からだという。
想像しえなかった物事との出逢いを損なうことなく、デジタルの恩恵を得るための場所。それが「ヴェルト セレンディピティ」が考えるウェアラブルデバイスの姿であり、これからのデジタルとの付き合い方なのかもしれない。
溢れる情報をどのように受け取り、どう情報に反応するのかを決めるのはユーザー自身であるという哲学がヴェルトからは感じられた。