【パリレポート】LVMHベルナール・アルノーが個人の出資で甦らせた老舗メゾン「モワナ」を訪ねて
が務めている。また、空間やグラフィックデザインは、日本を拠点に活動し、ルイ・ヴィトンの銀座並木通り店なども手掛けたグエナエル・ニコラ(Gwenael Nicolas)が担当している。
ショップの1階はウィメンズ、2階にはメンズのコレクションが並ぶ。「創業者が女性であることもあり、フェミニンなカラーバリエーションが特徴」とダヴァン氏は語る。自動車の屋根のカーブに合わせてデザインされたトランクの形からインスパイアされたフォルムのバッグや、猫の舌を意味する「cat’s tongue」と名付けられたキーロック、"M"をかたどったモノグラム模様など、アーカイブコレクションのデザインもエッセンスに取り入れられている。ウィメンズでは流線型がユニークなハンドバッグや、持ち手が2ウエイ使用になったトートバッグ、メンズでは大きめのボストンバッグやガジェットケースなどの小物類が人気という。価格帯は女性用のハンドバッグで2,000から3,000ユーロ。
ショップ上階には、世界中から集めたモワナのアーカイブが保管されている。
ケネディ家が所有していたものや、日本のアンティークショップで発見された長崎の港のステッカーが付いたトランクもある。