くらし情報『1万数千枚もの個性派ニットを開発。交編という技術を伝える「コーヘン」【山形ニット紀行 Vol.1--米富繊維】』

2015年10月12日 21:00

1万数千枚もの個性派ニットを開発。交編という技術を伝える「コーヘン」【山形ニット紀行 Vol.1--米富繊維】

のことである。つまりは、社のDNAをブランド名にしているというわけだ。

最初の1年は、鮮やかなカラーリングのファンシーツイードのニットジャケットに特化してコレクションを製作。1着編むのに240分かかるという手の込んだジャケットは、すぐに大手セレクトショップや百貨店の目に止まった。それから、ライダースジャケット、スカート、ダウンジャケット、スニーカーと少しずつアイテムの幅を広げていったら、いつの間にか人気ブランドの一翼を担う存在になっていた。

現在の日本の取り扱い店舗数は、なんと70店舗以上。ここ数年はパリの合同展示会にも出展しており、ミラノのエクセルシオール、イギリスのマッチイズファッションドットコム、香港のI.T、シャインをはじめ、海外の卸先も13店舗まで広がっている。地方発信のファクトリーブランドとしては驚くべき成果を上げている、と言っていいだろう。


ブランドを始めたことは、OEM事業にもいい影響をもたらしている。大江社長は「以前はこちらから先方に出向いて提案することが多かったが、今では自社製品を見てこんなのを作りたいと相談されることが増えてきている」と手応えを見せる。唯一無二のニット製品を作るべくコレクションを発表し続けた結果、毎シーズン新柄を心待ちする熱心なファンが増えてきているという。

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