うずらの卵がアクセサリーに!確かな技術と独創性が織りなす世界--清水政紀【ファツションの“未来”たちに聞く】
と探りつつ、作品作りをしています。身近にあるものから自分なりの視点でモチーフを探すのが楽しいですね。ーー作品作りでトレンドを意識することはありますか?トレンドは変わっていくものだから、あまり関係ないのかなと思っています。今の時代って、トレンドとして大まかな方向性があったとしても、一人ひとり違うものが好きと主張できる時代だと思うのです。だからこそ、“個人の好み”を追求していきたいですね。ビジネス的にはたくさんの人に身に付けてもらいたいですけど…。僕の尊敬するジュエリーデザイナーのジョエル・アーサー・ローゼンタール(注1)のように、個人のため、1点ものに拘った作品作りができたら理想的だとは思います。ーーITSでファイナリストに選出された作品『Quail Egg』の構想を教えてください。
モチーフにした“うずらの卵”は誰でも知っているけど、まだ誰もジュエリーにはしていないし、ジュエリーとして大きさがちょうどいいと思って決めました。ITSでファイナリストにノミネートされた作品ではうずらの卵をモチーフにしたネックレス、解放区ではイヤリングを出品します。この作品では、本物のうずらの卵に穴をあけて中身をくり抜き、割れないように丁寧にコーティング加工をしています。