2016年11月9日 21:00
25年間モスキーノのクリエイティブディレクターを務めたルッセラ・ヤルディーニ--「人生の思い出は全てファッションと共にある」--1/2【INTERVIEW】
大規模なファッションショーが開催される世界の主要都市の中でも、イタリアという国は独特だ。ビジネスとクリエイティビティの狭間でジレンマに陥り、模索を続けるブランドが多い他の都市とは違い、イタリアはいつも変わらずイタリアらしさを貫き通す。どんなに時代や取り巻く環境が変化しようとも、エレガントで華やかでエネルギッシュな姿勢を崩さない。美しさ、楽しさ、豊かさが人生の最優先事項であり、ファションやデザインは人生に“JOY”というスパイスを加える、必要不可欠で身近な存在なのだ。そんなイタリアのファッション業界を長く牽引しているデザイナーの一人が、ルッセラ・ヤルディーニ(Rossella Jardini)。ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)でデザイナーを経験した後、モスキーノ(Moschino)の創始者フランコ・モスキーノ(Franco Moschino)とともにクリエイティブディレクターを務め、彼が急逝後は一人でブランドを引き継いだ。約25年でモスキーノを去った後、自身の名を掲げたブランドをローンチし、昨シーズンから伊勢丹新宿店でも取り扱いが始まるなど、アジアでの販路も広げている。