2016年11月9日 21:00
25年間モスキーノのクリエイティブディレクターを務めたルッセラ・ヤルディーニ--「人生の思い出は全てファッションと共にある」--1/2【INTERVIEW】
ファッションスクールに通った経験はないという彼女が業界に足を踏み入れたきっかけから、モスキーノ時代の貴重な経験、ファッション業界の変遷について訊いた。ーーファッション業界に入ったきっかけは何だったのですか?ファッションは生活に密着しているもので、人生の全ての思い出がファッションとともに構成されています。着る物を自分で選びこだわり始めたのは5歳の時だから、もう半世紀以上前ね(笑)。イタリアの田舎街に生まれ育ったので、娯楽に溢れているわけでもなく、今ほど何でも手に入る時代ではなかったから、ただただ好きなファッションに集中していたの。21歳の時に「アフターヌーン(After Noon)」という名のセレクトショップで働き始めたのが、この業界に入ったきっかけ。イッセイ・ミヤケ(Issey Miyake)など、アバンギャルドなブランドを取り扱うブティックだったわ。それからいくつか小さなブランドでデザイナーやディレクターとして経験し、ボッテガ・ヴェネタの創始者ミケーレ・タッディ(Michele Taddei)とレンツォ・ゼンジアーロ(Renzo Zengiaro)と出会い、彼らの元でバッグやシューズなどのデザインを手掛けました。