明治の伝統織物が蘇る「STYLE*MEISEN」展、matohu×秩父銘仙・逸見×足利銘仙・高橋【プロジェクトメンバートーク】
服として使うような幅で織るために織機も変わってきているのです」逸見「秩父では、細々とではあるが途絶えることがなく続いてきました。織機なども昭和初期のものが残っています。また、現在残っているのは10社足らずだが、新しく起業し、取り組みをスタートしたところもあるります」堀畑「プロジェクトを進めるに当たって、銘仙という音を残しながら、新しいスタイルを作るという意味でブランド名を『STYLE*MEISEN』としました。英語表記にしたのは、日本だけでなく世界へ発信するためです」関口「ヨーロッパのラグジュアリーブランドの中にも銘仙に興味があるというところはあるし、イタリアでは銘仙の雰囲気をプリントで表現しているところもあるが、本当に銘仙の技術が残っているのは秩父と足利だけ。海外に出て行くことにも大きな意味があるのです」堀畑「高橋さんと食事をしたときに聞いた、銘仙をフランスに持って行った話が印象に残っています」高橋「国内がこういう状況なので、足利や桐生の事業者は海外に直接営業し始めています。プリントではなく、銘仙の本物の技術なら海外でも上手くいくのではないかと、各国を回ったが海外のメゾンからも『こんなにすごい技術があるなら、完成度を高めてどんどん持ってきてくれ』と言われました。