2017年9月17日 19:00
未開拓の地ウクライナに潜む、若手デザイナーの新たな才能【ウクライナファッションウィーク1/2】
今季は、ウクライナの不安定な情勢を反映してか、“政治家の夏休み”をテーマに、ハワイアンプリントが多用された。海パンにレザージャケット、デフォルメされたシャツドレス、水着のルックもあればダウンを羽織ったルックも登場し、ショーを終えても全体像が掴めず違和感が残った。「ソビエト連邦崩壊直後の人々の悪趣味なスタイルがブランドのコンセプトで、コレクションを理解して噛み砕けなくてもいい」のだと教えてくれた。彼に対しては、“違和感”は最高の褒め言葉になるようだ。
クセニア・シュナイダー(Ksenia Schnaider)
既に日本のセレクトショップでも取り扱いのあるクセニア・シュナイダーは2011年にデザイナーデュオ、クセニア・シュナイダーとアントン・シュナイダーによって立ち上げられた。ヴィンテージデニムを手作業で加工したアイテムがシグネチャーで、パッチワークのトレンチコートや全体にプリーツを施したロングスカートなどデニムのバリエーションを増やした。さらに今季は、ダブルブレストの白のドレスやシャツなどデニム以外のヴィンテージ加工アイテムも多彩。「ソビエト連邦時代から受け継がれるウィメンズウェアを、世代をまたいで引き継いでいきたい」とコレクションに込めた想いを語ってくれた。
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