チューダーから英国海軍による北グリーンランド遠征探検70周年した39mm径モデル「レンジャー」を発売
英国の科学者や海軍隊員で構成されたメンバーの腕に着けられていたのは、チューダーで初めて自動巻機構と防水性を同時に備え完成したばかりのオイスター プリンス。複数の地点で詳細にわたる氷河学的および地震学的調査を行うことになる彼らに、チューダーはこんな依頼をした。極寒の環境で着用される30個のオイスター プリンスの性能データを収集して欲しいと。最先端の時計製造技術と歴史的な美学が結びつく最新作レンジャーが示すのは、北極探検の先駆者たちが抱いた冒険心そのものである。
THE RANGER SAGA
レンジャーの名がチューダーの歴史に登場したのは、英国北グリーンランド遠征探検より遥か前のこと。1952年から1954年にかけて遠征隊員が着用したチューダー ウォッチのモデル名は異なるものだったが、その後発表されたレンジャー モデルこそが、この時期にチューダーが生み出した堅牢で実用的、そして適正な価格が設定されたツールとしての探検時計のコンセプトを永続させてきたのだ。チューダー レンジャーの起源は1929年にまで遡る。「The TUDOR(チューダー)」の商標登録からわずか3年後、ハンス・ウイルスドルフは「Ranger(レンジャー)」