2018年1月22日 16:00
ウッドストックの時代感を遺伝子操作したハンティング ワールド【2018-19秋冬コレクション】
シカゴのギターストラップメーカー、ソルジャー社とのコラボレーションというこのストラップのアイデアはウッドストック・フェスティバルの開かれた1969年からのイメージだろう。ショーのサウンドも全編ハードなギターロック。それ以外にも今回はアメリカのサブカルチャーのアイコンをホワイトスカルプチャーとして遺跡化した作品が、ミュージシャンやデザイナーに人気の高い現代美術アーティスト、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)とも作品が協作されており、ラストに登場した白黒のスタジアムジャンパーに白のダッフルバッグはマーケットでも話題を集めるだろう。
特に今シーズン目立ったのはウィメンズラインの充実。イタリアのコモに残されていた同ブランドの大量のスカーフのデザイン画から起こされたプリントファブリックがシルクやナイロンなど多岐にわたり展開された、ドレスやブラウス、パンツなどフェミニンなアイテムともに、マウンテンジャケットなどアウトドアなアイテムにもこのアーカイブ柄が使用され、ポンチョ、ダウンコートやバルキーニットなどとともにスポーティーなタウンカジュアルにまとめられた。サイケデリックに処理したブランドロゴの入ったスウェット、Tシャツやネイティブ柄のパターン・オン・パターンなど、相澤陽介らしいテイストがブランドカラーと上手くマッチしている。
Text: Tatsuya Noda
ロンシャン×カージャックの24年春夏サンダル、「ル プリアージュ」バッグのレザーにメタルボタン