リサイクルデニムを原料に独自のレシピ開発、G-Star RAWの「The Art of RAW」第3弾アーティスト、レニー・シュテープにインタビュー
Q:自身のことを総合芸術家と表現されていますが、普段どのような素材を用いてどのような作業をされているのでしょうか?
レニー・シュテープ(以下レニー):私はセラミックやデニム、木材のようにある意味で異質な素材が好きです。すぐには手に入らないけれど、想像力を働かせる必要があるような素材。どんな質感だろう? どんな味なんだろう? と、それを見る人や使う人の心理を考えるのがとても好きです。そして私の心は様々な素材に魅了されやすく、しばらくの間、何かに集中してその素材や生まれる工程を探求し、そのテクニックが身についた後、再び新たな探求をしに行くことが好きなのです。
Q:今回、「The Art of RAW」プロジェクトのアーティストとしてノミネートされた経緯を教えていただけますか?
レニー:パンデミックが一段落してから私の作品に対する評価は、面白いほどに加速しました。ちょうど1年前、ロッテルダム・オブジェクトのデザインフェアに出展したところ、これがとてもうまくいったんです。雑誌から記事を書きたいという電話が何件かあり、作品も売れました。イタリアでの展示会の機会もオファーがありました。
そしてG-Star RAWからも連絡があり、それは大きな驚きでした。