スープストックトーキョー、フェルメールやゴッホから着想を得た「アートから生まれたスープ」を季節限定販売
このスープも、牛乳や生クリーム、パン、野菜からとっただしなど、日常の食卓に上がるようなものを使いながらも、フェルメールの作品のように凛としたスープに仕立てた。パン以外の目立つ具材は入れず、作品における壁の余白のように、あえて引くことによってスープ自体の味を引き立てている。チーズにマスタードを合わせるのは、オランダ独特の食文化の1つであり、もしかしたらフェルメールも食べていた味に近いのではないか、と想像しながら、作品の情景をスープで表現した。
ゴッホの玉葱のスープ(Rサイズ単品 税込630円)
スープストックトーキョーの新しいメニューが生まれる瞬間は、日常の中にいくつもある。なかでも、アート作品とその背景にあるストーリーに着想を得てスープを生み出すこの取り組みは、2010年ごろから取り組んできた独自の開発アプローチ。これまでにも、印象派の画家・ゴッホが描いた絵画「タマネギの皿のある静物」に描かれた食材の様子と当時の時代背景を想像して作り出した「ゴッホの玉葱のスープ」、モネの名作「睡蓮」の豊かな色彩をスープで表現した「モネのポロ葱スープ」など、その作品から読み取れることだけでなく、当時の食文化や人々の営みから着想を得てスープを開発してきた。