くらし情報『原美術館で崔在銀による「大地の夢プロジェクト」を可視化する展覧会が開催』

2019年3月21日 11:00

原美術館で崔在銀による「大地の夢プロジェクト」を可視化する展覧会が開催

皮肉にも人間の対立によって生まれたこの豊かな生態系を、いかにして後世に手渡してゆくか。崔は、DMZに生息する命と人とが同じ大地の生物として共に生きる方法を探るため、2014年に「Dreaming of Earth Project」を立ち上げた。現在では、本展にも出品する数多くのアーティストや建築家、思想家が崔の元に集まり、渡り鳥が羽を休める空の庭園や、人を地雷から守り、自然を人間から守ることのできる散策路、そして絶滅が危惧される植物の種を保存するシードバンクなど、具体的な方法を提案している。

原美術館で崔在銀による「大地の夢プロジェクト」を可視化する展覧会が開催
Studio Other Spaces: Olafur Eliasson and Sebastian Behmann, Condensation pavilion参考画像 Courtesy of the artist.
題名となっている「自然国家」とは、人間ではなく自然が治める国、崔の理想とする国のこと。アートとして形あるものをDMZの生態系に作るということは、たとえ僅かであっても人間が自然の営みに介入することを意味するが、かといって何もしなければ、社会情勢次第で豊かな生態系が滅びることも危惧される。

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