【コラム】パリコレ現地取材で見たベストコレクション “勝手になんでもランキング” 発表
以前に数回「サカイ」に来場し、今季は「アクネ ストゥディオス」のショーに初参加。撮影と取材はNGだったのですが、宇多田さんが座っているは私の座席からランウェイを挟んで向かい側! 隠し撮りチャンス、とも思いましたが、やはり撮影は控えました。もはやアーティストとしての存在が神格化しているから、遠くからでも神々しいオーラを放っているように感じられ、ショーの最中もついつい見惚れてしまいました。
Acne Studios SS25/Hikaru Utada PHOTO by VICTOR BOYKO
ベスト“超現実主義的アルチザン”:ロエベ
絶好調の「ロエベ」は今季も期待を裏切ることがありません。コロナ禍以降に継続する“シュルレアリスム(超現実主義)”の美術様式を毎シーズン発展させており、今季は「あらゆるノイズを取り除いたとき、何が起きるのか? 」という疑問を出発点に、徹底的に限り削ぎ落として新たなシルエットを探求しました。
Photo by ELIE
芸術家の絵画作品が投影された、美術館で購入できる土産品に着想を得たTシャツは、前面にフェザーをあしらいその上にプリントを施しています。ほぼトップスのマイクロミニ丈のドレスは、薄くスライスしたマザーオブパールをパズルのように繋ぎ合わせて作られており、照明を浴びて虹色の光を放り幻想的なムード。