和光・安達辰彦社長--積極的に外に出る銀座4丁目のシンボル【銀座を聞く・トップインタビュー】
晴海で建設が予定されているオリンピックの選手村などを見込むと、銀座地区の活性化の期待感は高まっているのではないだろうか。その点からは少子高齢化という日本全体の流れとは少し違うのかもしれない。東京都や中央区が計画を進めている銀座と臨海部(勝どき・晴海地区)を結ぶBRT(連結バス)やLRT(路面電車)の新交通システムの構想や、築地市場の移転もあり、銀座という地域は大きく変わることが予想される。
――銀座ルールの建物の高さ制限が31mから56mに変更され、耐震対策の建て替えも銀座通り沿いに数多く予定されています。現在も伊東屋、5丁目の元東芝ビル跡、松坂屋銀座店跡の銀座6丁目再開発プロジェクトなどめじろ押しですが、和光は銀座のランドマークを維持していくために何か考えられていますか?
本館の耐震工事は5年前に完了しており、我々は今から81年前、1932 年に竣工したこの建物と共に、「銀座の和光」というこの4丁目の立地を生かしたブランディングで展開していく。そのためには他の店舗にないオリジナル商品の開発、訴求は重要だ。そのために外に打って出ることも積極的に行っている。2013年は三越日本橋本店の食品売り場に夏に1週間、12月26日から31日まで地下1階にメーカーの立場で出店している。