今の時代を反映する現代美術をフィーチャー。CADAN×ISETAN MEN'Sコラボプロジェクト第3弾スタート
そこには、善悪の問題を超えて、外へと拡張していく生命の盲目的な力強さがイメージとして根底にあるように思う。(日野田 崇)
【6階】池崎拓也 (いけざき たくや)(所属ギャラリー:Satoko Oe Contemporary)
1981年鹿児島県徳之島生まれ。2005年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業、2008-2010年中国北京中央美術学院造形部実験芸術家留学。現在ニューヨーク在住。廃品や身の回りに溢れる安価な材料を用いて、奄美出身の自身のアイデンティティと、地震が身を置く環境や現場に向き合いながら作品を制作する。主な展覧会に「ビューティフル(ハート)ワールド」Satoko Oe Contemporary(2017)、「楽園創造ー芸術と日常の新地平ー」ギャラリーαM(2013)など。
池崎拓也「パパ好きだよ(ハート)」(2020)
ミクストメディア、サイズ可変
娘が妻の携帯で送ってきたメッセージは、ぐちゃぐちゃの文字が並んで、意味不明で、まるで暗号のようなものだった。娘に「なんてメール送ったの︖」と聞くと、「パパ好きだよ」と返答が来た。
この暗号からは想像できない答えだった。まだ文字が読めない書けない子供が携帯やパソコンをタップしながらつくるその「暗号」