くらし情報『国連WFP親善大使・竹下景子トークショー“この瞬間に飢餓がある”』

国連WFP親善大使・竹下景子トークショー“この瞬間に飢餓がある”

だから、給食があることで、学校に行きなさいって言うんです」と給食と教育の関係の重要性を述べた。

13年には、台風被害にあったフィリピンも訪問。同国ではこの被害により、7人に1人が被災し、6,000人以上の死者を出した。彼女が訪問したのは被災から半年後。多くの地域で食料の配給が終息する中、サマール島東部の貧しい地域では食糧配給が続けられていた。そこでは、1人5kg(2週間分)の米が配られており、竹下氏は「現地の人は、ただお米を配っているだけの私にまで、『ありがとう』と言ってくれるんです。それほど、食料の切実な問題があったんです」と当時を振り返った。

こうした厳しい現実に、「今日のような明日があると思いがち。
でも、この瞬間にも飢えに苦しんでいるはたくさんいるんです」と食べたくても食べられない人がいる現実について言及。「余力があるから寄付をするのではなく、離れた国にいる人のことも考えてほしい」と訴えた。

WFPでは11年から「レッドカップキャンペーン」を行っている。これは、チキンラーメンやとんがりコーンなど、「レッドカップ」のイラストと「WFP」のマークが入っている食品を購入することで、売り上げの一部が支援に繋がるという仕組み。

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