【ファッション再生】“貢献するファッションを作りたい”イエリ社長×兼松繊維社長3/3
左からイエリデザインプロダクツ社長・手塚浩二氏、兼松繊維社長・長ケ部良一氏
O:あれだって一定の補助金があるから採算の取れる状態になって事業として本格化したんだと思うんですよ。衣料品だって同じようなことが出来ると思うので全体の流れが変わってきたらきっと一定の利益を出し得る様な仕組みが作れると思う。
利益と言うとみんなちょっと誤解するんですが、継続的にやっていけるとしたらそのことだけで満足感が得られるような仕組みを作らないと絶対無理ですよ。だって給料なしでやりますか?そんなことは有り得ないでしょ。給料を出すためには一定の行為の結果として利益が出ないと出せない。利益というのはその業務全体が健全に成長していく必要条件ですよ。そういう仕組みを作っていくためには先ほども言いましたように影響力のある企業が動き、最終的には政府が動いてくれないと何も動かないと思います。
T:それは大いに賛成です。
開発費が必要ですからね。
O:僕らは日本はそろそろそういった動きが支持される環境に成りつつあると思っています。冒頭に言ったようにこのままでいいのだろうかと思う気持ち、このままだけでは何かが足りないと思う気持ち、きっと人間の満足感は、何かに役に立てていると思える環境が必要だと思います。