くらし情報『【ファッション再生】“貢献するファッションを作りたい”イエリ社長×兼松繊維社長3/3』

【ファッション再生】“貢献するファッションを作りたい”イエリ社長×兼松繊維社長3/3

そのあり得ないことを実現してきたのが日本人なんだから、最初から無理だとあきらめないこと。例えば、色んな生地が集まるから、全部黒に染めてしまって、黒の喪服や礼服だけは全部再生糸で作り、その素材を使った喪服、礼服を消費者が着ることが当たり前となればいい、最初はそういう小さいムーブメントからでも全然いいと思うんです。

これまで話したのは、原材料に戻そうっていう話でしたが、それ以外の手前の話もあって、我々がものをつくるにおいて、原材料をぴったりには出来ないところがあって、必ず余ってしまうんです。黒、白、ブルーを作ったとしたら、ブルーの原反が残る、ブルーの糸が残るとか。それが知らず知らずのうちに倉庫へ山積みにたまっていく。糸も、生地も、Tシャツにまで作られた製品も然り、あとは欠けたボタンであるB品も倉庫。それを引きずりだして何かものにしていけないか、スペインのインディテックスの考えですよね。そこはいい部分として取り入れていかなければならないんじゃないかなって思う。


日本は白、赤、黄とすべてがきっちりそろっていないと店頭へ出せない文化でしょ?だけど、青だけでメンズ、ウィメンズ、子供服まであったって構わないじゃないですか。

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