満開の花、ぎらぎら光る若いグラマー【ロンドンコレクション:ウィメンズ最終日】
シモーネ・ロシャ15SSコレクション
ロンドンファッションウィーク最終日の9月16日、各ブランドが15SSウィメンズコレクションを発表した。
教会を会場に、パイプオルガンの生演奏に乗せて披露された「シモーネ・ロシャ(SIMONE ROCHA)」のコレクションは花のイメージでいっぱい。ヌードカラーのチュールに真っ赤な糸で刺繍した花がドレスやヴェールとなり、立体感のある赤系の花々が全面を覆うドレスはシノワズリを感じさせる。ランダムな曲線を描くヘムや靴、バッグのフェザートリミングはタンポポの綿毛のようだ。
90年代グランジをベースとする「マルケス・アルメイダ(MARQUES’ALMEIDA)」は今シーズン、90年代から少し離れて、英ミュージシャンで詩人・アーティストとしても活動するPJハーヴェイ(Polly Jean Harvey)の難解な詩をインスピレーションとした。シャイニーなブラックデニムはルーズなトップや長い折り返しのある細身のパンツとなり、膝下まで垂れる長いベルトにはクリスタルがラフに乗せられる。デニムのドレスやスカートにはチュールが合わせられ、アシメトリーなレイヤードとなる。グリーン、レッド、フューシャ、アシッドイエローなど鮮やかな色はとりどりに組み合わされ、バイアスカットのドレスやフロントにギャザーをたっぷり寄せたトップにとなった。