乾杯のシャンパーニュで相手の心をつかむテクニック【ワインエキスパート瀬川あずさの特別レッスン3/3】
(1)ランク
まず大きく分けて、「ノン・ビンテージ(NV)」と「ビンテージ」があります。
一般的なシャンパーニュは「ノン・ビンテージ(NV)」といい、複数の収穫年の異なるブドウをブレンドして製造されています。ブレンドに関しては各メゾンの特徴が表れるところ。熟成期間は最低でも15ヶ月です。「ビンテージ」と呼ばれるシャンパーニュは、優れた作柄の年に、ブレンドなしで造られたもの。熟成期間は3から5年で、よく知られている「ドン ペリニヨン」に関しては7年程度と言われています。
更に、各メゾンのプライドがかかった最高級シャンパーニュは「プレスティージュ」と呼びます。状態のよいビンテージのグランクリュ(シャンパーニュ地方で100%の格付けを与えられた村)を基本に、最高級の原種ワインのみが使用されています。
(2)ブドウ
もうひとつのポイントは、ボリューム感がある黒ブドウだけで作られたものか、爽やかな白ブドウ主体のものかということ。材料となるブドウの種類が味を決める重要な要素です。
シャンパーニュ地方では、黒ブドウの「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」と白ブドウ「シャルドネ」の3品種が栽培されているのですが、黒ブドウのみのものを「ブラン・ド・ノワール(Blanc de Noir)